News

横浜高OBの涌井秀章と藤平尚真が同日勝利! 一軍で共闘の日は訪れるか?

2020.06.26

横浜高OBの涌井秀章と藤平尚真が同日勝利! 一軍で共闘の日は訪れるか? | 高校野球ドットコム
高校時代の藤平尚真、涌井秀章

 6月24日に行われた楽天対日本ハムの一戦で涌井秀章(楽天)が、7回2失点、奪三振5、与四球1の好投で移籍後初登板初勝利をマークした。

 西武、ロッテの2球団で通算133勝をマークしてきた涌井も、両球団における初登板はいずれも黒星だった。3度目となる「初登板」で初登板初勝利を飾ったことになる。

 そんな涌井の母校横浜高校OBであり、チームメートの藤平尚真も二軍で結果を出した。

 藤平は涌井が白星を挙げた6月24日、二軍の日本ハム戦に先発として今シーズン初登板。その試合で藤平は5回2失点(自責1)の内容で初白星をマークしている。94球と球数はやや多く与四球3、与死球1と制球が定まらない面もあったが、一軍昇格へ向けてまずは一歩目を踏み出した格好だ。

 そんな藤平は2016年のドラフト1位で横浜高から楽天へと入団。野村克也元監督の背番号「19」を受け継いでいることからもわかるとおり、入団当初から期待値は高かった。

 入団1年目の藤平は、12球団の高卒新人のなかで最速となる初勝利を挙げるなど一軍で3勝(4敗)を記録する。つづく2年目には4勝(7敗)を挙げ、チームの主戦力へ向けて階段を登っているかのように見えた。

 飛躍の期待された昨シーズンも開幕ローテーションに入るところまでは順調だった。だが、先発として結果を残すことができず2試合で二軍降格となってしまう。夏場に一度昇格したものの、そこでも結果は伴わない。結局、わずか3試合の登板でプロ以来初の未勝利に終わってしまう。

 しかし、二軍戦では9勝2敗、防御率2.91、107奪三振とモノの違いを見せている。また、シーズン最終盤に2試合連続完封勝利を挙げており、クライマックスシリーズで先発起用される可能性もあったほどだ。高卒4年目となる今シーズンは、是が非でも一軍で先発ローテーションに入りたいところだろう。

 振り返ってみると涌井は西武時代に松坂大輔と、ロッテ時代には成瀬善久横浜高の先輩にあたる投手と先発ローテーションを回していた。国内で3球団目となる楽天でも、横浜高OBと先発ローテーションを組み共闘することができるだろうか。

 涌井が故障なく一軍の先発ローテーションを守り、藤平が二軍で結果を残し続ければ、今シーズン中にもそれは実現するはずだ。

(記事=勝田聡

関連記事
山本由伸(都城出身)が世代のトップランナーに、高卒4年目の現在地
巨人から久々に誕生した高卒の本格派右腕・戸郷翔征(聖心ウルスラ学園出身)
巨人・戸郷が注目株!宮崎県出身の中位・下位指名からの活躍選手を振り返る

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.14

【2024夏全国ノーシード校一覧】二松学舎大附、履正社、智辯学園、沖縄尚学などビッグネームがノーシードで夏に挑む

2024.05.14

広島「今季新戦力の現状通信簿」、新外国人の復活はなるか!?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?