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朝ドラ主人公のモデルである古関裕而氏の母校・福島商。焦る気持ちを抑えて再開の時を待つ

2020.05.02

朝ドラ主人公のモデルである古関裕而氏の母校・福島商。焦る気持ちを抑えて再開の時を待つ | 高校野球ドットコム
福島商の練習の模様(※写真は2019年冬から)

 5月に突入し、本来ならば入学した1年生も試しながら、各チームが夏への調整を進めていくはずだったが、冬から流行している新型コロナウイルスの影響で多くの学校が休校。部活動も併せて活動自粛となっている。

 福島県の福島福島商も現在は活動を自粛しており、当初は5月7日から再開する予定だったが、休校の延長が決まり、見通しが立っていない状況にある。この状況に「不安が大きいです」と福島福島商の渡邉真也先生は電話取材で答える。

 今回が2度目の自粛と言うことで、トレーニングのメニュー等の確認は済んでいるが、細かな指示出しまでは出来なかった。
 「こちらから指示を出せば、選手たちは一生懸命練習をやって来てくれます。ただ、そうすることで感染のリスクが高くなる可能性があり危険ではないかと思ったので、出せませんでした」

 4月1日から時間制限を設けながら練習ができていたため、4月から福島福島商に入学した1年生たちともグラウンドで汗を流してきたが、1年生に対しても「感染をしないように」と細かくは練習の話をしなかった。あくまで選手たちの健康を最優先にした指導を徹底している。

 ただ、今回の自粛に高校総体が中止になったことを受けて、渡邉先生は選手への連絡を積極的にしていく姿勢を明らかにした。
 「これまでは自分たちが立てた目標に対して、どれだけ自分をコントロールして真摯になって向かっていけるか。そこを大事にしてきましたが、高校総体の中止を受けて練習に身が入らない選手も出てくると思ったので、連絡をして行こうと思っています」

 渡邉先生は主将に向けて、「夏の大会は決まったわけではないし、時期も遅いから、やれることをやれるように伝えてほしい」とメッセージを送ったとのこと。とにかく気持ちだけは切らさずに、出来る準備を進めながら再開の時を待っている。はやる気持ちはあるが、渡邉先生はあくまで冷静だ。

 「気持ちの面でやる気を出しますと再開をした時にオーバーワークになりかねませんので、選手たちの動きを見ながらやりたいと思います」

 現在、仕事の合間を見てグラウンドの整備をするなど、選手たちが戻ってくるのを待っている渡邉先生。練習ができるようになるまで焦る気持ちを抑えながら、その日を待ち続ける。

(取材=田中 裕毅

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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