福岡県は地区ごとで試合を行う案も 東海大福岡・杉山監督「1試合だけでもさせてあげたい」
東海大福岡の選手たち(写真は2019年5月撮影)
福岡県高野連は5月25日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった夏の全国高校野球選手権大会の代替となる福岡県独自の大会は開催しないことを発表した。
東海大福岡の杉山繋俊監督は「夏の選手権大会もずっと淡い期待を持っていましたし、代わりの大会も何かしらあるだろうと思っていました。言葉が出なかったですね」と話し、無念の思いを口にした。
チームでは現在、3年生は7月いっぱいまでの活動を想定しながら練習を再開しており、杉山監督は同地区の指導者と連絡を取り合いながら、区切りとなる試合を模索している。
福岡県の高校野球は、福岡地区、北九州地区、筑後地区、中央地区と大きく4つの地区に分けられるが、地区ごとで大会を行う案も一部では上がっており、指導者間では様々な意見が交わされているという。
「代わりの大会がないことが決まり、私のもとにも色んな指導者から電話がありました。
他の地区でも様々な話が出ているようですが、もし地区での大会が厳しければさらに小さい規模での大会の案もあります。選手たちには、1試合だけでもさせてあげたいですね」
福岡県高校野球連盟は今後、大会以外の方法で3年生の思い出作りの場を考えたいと話しており、また学校長の判断による他校との練習試合については制限はない。
移動の面や球場内での接触など解決すべき課題もあるが、選手たちができるだけ納得する形で高校野球を終えることを願いたい。
(記事=栗崎 祐太朗)
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