溝脇隼人は中日へ、大塚 尚仁は巨人打撃投手に!2012年の九州学院ナインのその後
島田 海吏、大塚 尚仁、溝脇隼人
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
2012年春、熊本の九州学院は2年連続で選抜大会に出場し新3年にとってはは甲子園3度目という中で、優勝候補の一角として挙げられていた。2回戦で後に春夏連覇を成し遂げることとなる、大阪桐蔭に敗れたが、レベルの高い選手の揃った九州学院の強さを改めて感じることができた。
今回は、九州学院の2012年春、第84回大会の2回戦・大阪桐蔭戦のスタメンとその後を紹介していきたい。
【2回戦・大阪桐蔭戦オーダーと進路】3対5 ●
1(遊)溝脇 隼人 3年 (中日)
2(二)山下 悠真 3年 (函館大)
3(中)萩原 英之 3年 (明治大-ヤマハ)
4(三)太田 晃平 2年 (日体大)
5(一)岡山 士朗 3年 (関西学院大)
6(左)米井 健太 3年 (崇城大)
7(捕)浅川 椋 3年 (関東学院大)
8(右)島田 海吏 2年 (上武大-阪神)
9(投)大塚 尚仁 3年 (東北楽天-巨人打撃投手)
打 園田 龍矢 3年(徳山大-関メディベースボール学院-伯和ビクトリーズ)
1年から九州学院の正遊撃手として活躍した溝脇 隼人は2012年ドラフトで中日に5位指名を受ける。プロ7年目の昨シーズンは5月19日の巨人戦に「2番・二塁手」でスタメン出場を果たし猛打賞を記録した。
大谷翔平、藤浪晋太郎らと共にU18日本代表にも選出され、東北楽天に3位指名を受けた大塚 尚仁 は一軍登板機会なく現役を引退。2018年から巨人の打撃投手に就任した。
2年生で正右翼手の島田 海吏は上武大に進学。大学日本代表にも選出され、1番・左翼手として試合に出場した。2017年ドラフトで阪神に4位指名を受け、背番号は赤星憲広の53を受け継ぎ、昨シーズンは7試合に出場した。
この試合代打で出場した 園田 龍矢は徳山大に進む。卒業後関メディベースボール学院での2年間を経て、伯和ビクトリーズに入団。投手に転向し、150キロを計測。社会人プロ注目左腕の1人にあげられるほどの転身を果たした。
1年時夏の甲子園、鹿児島実戦で清原和博氏以来の1年生4番でホームランを放った萩原 英之は明治大に進学。4年秋でレギュラーを掴むと、最終戦で2ラン本塁打を放つなど、打率.345を残しベストナインのタイトルを獲得した。卒業後はヤマハ野球部に入部し社会人でも硬式野球を継続している。
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