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県大会が中止となった石川県。秋16強・鵬学園はじめ、多くの学校が活動自粛へ

2020.04.12

県大会が中止となった石川県。秋16強・鵬学園はじめ、多くの学校が活動自粛へ | 高校野球ドットコム
写真は冬場の鵬学園の様子から

 11日に石川県大会の中止が決定。これで北信越地区では4県目の決定となったが、県内の学校ではこの決定をどのように受け止めているのか。今回は昨秋の県大会でベスト16に入った鵬学園の田中英二部長に電話取材でお話を聞かせていただいた。

 「選手たちの中では薄々感じていたことのようで、ある程度整理をしながら迎えてくれていたようです。心の整理して夏の大会に向かって頑張ってくれる表情で、切り替えをしてくれていました」

 日々新型コロナウイルスの報道がされていることに、選手たちも深刻さを受け止めていたようだった。田中部長の目には、選手たちが下を向いているようには感じていなかったが、田中部長本人は大会が中止となったことをこのように語る。

 「本来はやらせてあげたいですが、我慢をしないといけないです」

 石川県内でも新型コロナウイルスの感染が拡大しており、公立校は5月まで休校の態勢で、私立に関しても足並みをそろえて休校となる動きにある。鵬学園でも13日から2週間休校に入り、予定では2週間となっているが、今後の社会情勢によっては延長も十分考えられる状況にある。

 夏の大会まで残された時間は少ない中で、練習ができない期間が続く。だが田中部長は夏のためには必要な時間だと考えている。
 「これは我々だけではなく、そして石川だけではなく全国的は問題です。ですので、選手には『ここはみんなで我慢だな。日本中が同じ方向を見てコロナと向かい合っていかないといけない』と言っています」

 不要不急の外出を控えるように伝え、あくまで普段の学校生活と変わらないリズムで過ごすことを伝えている。田中部長はこの期間中、選手たちから来る体調や検温の報告にあわせて、電話で選手たちの相談を受けるなどのコミュニケーションを取って選手たちの不安を取り除くことに尽力する。

 田中部長が話した通り、今は全員で野球をやりたい気持ちをこらえることが、無事に夏の大会を開催にすることに繋がるはずだと信じて待ちたい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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