News

「経験をさせたい」「大会後が不安です」 府立校監督から聞こえてきた大会への様々なコメント

2020.03.31

「経験をさせたい」「大会後が不安です」 府立校監督から聞こえてきた大会への様々なコメント | 高校野球ドットコム
八尾の練習の模様

 24日に組み合わせが決定した春季大阪府大会。各校は大会に向けて調整を進めていくこととなるが、公立校をはじめ多くの学校が活動を自粛中。大会までに万全な調整ができるかどうかわからない。

 2018年の選抜に近畿地区の21世紀推薦校として候補校となった大阪八尾は3月頭から4月7日まで活動が休止となっている。

 部長を務める大谷友哉氏もこの状況を心苦しく感じている。
 「全体練習ができていない。また練習の方も管理できていないので、春季大会のメンバーを決める時にわからないのはしんどいです。練習再開も8日からできるか保証もないので不安もあります」

 教育委員会の決断、指示がなければ動けない公立校だからこそ再開の時期に保証はない。それでも11、12日に練習試合を組み、大会に向けて調整を続けている。大阪八尾は関大北陽上宮太子が同じブロックに入った。
 「比較的公立校が多いブロックだと思います。関大北陽さんとか興國さんがいますので、そこまで行けるようにしたいです。ただ、秋の公式戦で勝つ経験を選手たちができていないので、公式戦を勝ち上がる経験をさせたいです」

 今年の大阪八尾は全員でチームを引っ張る、全員野球を掲げて戦ってきた。
 「継投で守備から試合を作って、足や小技を使って戦うスタイルですが、秋の悔しさをバネに冬場は一生懸命やっていきました。身体も一回り大きくなって体力がついてきましたので、秋の雪辱を晴らせればと思っております」

「経験をさせたい」「大会後が不安です」 府立校監督から聞こえてきた大会への様々なコメント | 高校野球ドットコム
港の練習の様子

 また同じく公立校であるも同じく4月7日まで活動自粛の予定となっている。28日から活動を自粛しており、1か月間全体で練習ができない状況が続いている。練習試合も4月11、12日の土日で予定をしているが、今後感染拡大次第だ。

 この状況に西原佑騎監督は「練習をしない方がいいと思いますので、家にいろと伝えています」と選手たちへ連絡をしている。多くの学校が練習ができず焦りがある中で、西原監督はなぜそういったメッセージを送っているのだろうか。

 「何が大事かって言えば命ですので、生徒に感染しなくても親や祖父母に感染してしまうといけないです。ですので、終息するまではやる必要はないと思っています。選手たちはやろうと言えばやりたいので、気持ちを汲み取ってやってあげても被害が起きなってしまうとフォローするのが難しいので開催ができても、大会後が不安です」

 現状では4月18日開幕の予定となっている春季大会。無事に開催されれば、大阪八尾にとって巻き返し。にとっては最高学年となる新3年生たちの成長を公式戦で見守る。両校にとって楽しみな春になることを願うばかりだ。

(記事=田中 裕毅

関連記事
ベンチ入りメンバー、ケガ、実戦感覚。夏のシードがかかる春季大阪大会は懸念材料が多い大会に
令和2年度 春季近畿地区高等学校野球大会 大阪府予選
大阪府大会の組み合わせが決定!大阪桐蔭、履正社の初戦の相手は?序盤から激戦のカードも

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】出水工が延長に及ぶ激戦を制して、サヨナラ勝ち

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】樟南vs鹿児島商 かつて「御三家対決」は、樟南が逆転勝利!

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実が大島に完封勝利

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商