10人中わずか3人が中学軟式。森友哉(大阪桐蔭出身)らパ・リーグ打率10傑は中学時代、硬式経験者だった
軟式出身の大田泰示(東海大相模出身)
過去30年ほど、高校野球では長らく「中学は硬式チーム出身者が有利」という神話があった。シニアやボーイズ出身の選手が名門と呼ばれる高校に入学し、レギュラーとして活躍し、プロ野球に進む流れが強かった。現在でも同じルートでプロ野球に進む選手は多い。
しかし、最近では中学校の軟式野球部出身でありながらも将来的にプロ野球の世界に足を踏み入れる選手も少なくない。今回はパ・リーグの規定打席到達者のうち、打率上位10人の中学軟式野球出身の選手が何人いるのか調べ、まとめてみた。
1位:打率.329 森友哉 中学硬式
2位:打率.322 吉田正尚 中学硬式
3位:打率.315 荻野貴司 中学硬式
4位:打率.304 銀次 中学軟式
5位:打率.303 秋山翔吾 中学硬式
6位:打率.302 近藤健介 中学軟式
7位:打率.289 大田泰示 中学軟式クラブチーム
8位:打率.2884 鈴木大地 中学硬式
9位:打率.2883 西川遥輝 中学硬式
10位:打率.287 島内宏明 中学硬式
今季の打撃10傑の中では中学時代圧倒的に中学硬式の選手が多い。また大田は中学で軟式をやっていたが、クラブチームに所属。また、首位打者の森をはじめ多くの選手が中学時代に硬式のクラブチームで活躍し、名門と呼ばれる高校に進学している。「中学は硬式チーム出身者が有利」という神話通りの結果となっている。
部活動として軟式に取り組んでいたのは銀次、近藤の2人のみの結果となっている。今季のパ・リーグ打撃10傑には、より多くの軟式野球部出身の選手が食い込んでほしい。それが軟式野球をする中学生に対して、プロ野球選手という夢に向かって努力するきっかけになることを期待したい。
(文=編集部)
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