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U-15日本代表選手の中から注目の4名をピックアップ それぞれの特徴と将来性は?

2020.02.13

【選手の詳しいパフォーマンスを見たい方は動画を再生しよう!】

 2月上旬は、全国各地で私立高校の推薦入試が行われた。野球で実績を残して高校からのスカウトを受けた選手も、この期間に入学試験を受験して進学先を決定していく。中学野球を沸かせた選手たちは、有名校の推薦入試を受けていたことだろう。

 この回はこのタイミングで、U-15日本代表として戦った選手の中から独自に4名をピックアップして紹介していく。ピックアップしたのは、投手2名と野手2名。それでは早速見ていこう。

 まずは投手では、佐賀フィールドナインの西田稀士郎(きしろう)を紹介していく。
 非常に腕の振りがしなやかなサウスポーで、アジアチャレンジマッチでは2試合に登板し2イニングを無失点に抑える好投を見せた。
好調時と比べてフォームのバランスは崩していたようだが、投球自体に不安定さは無く牽制や投内連携も難なくこなした。投手としてのセンスも備わった投手だ。

 また安仁屋ヤングスピリッツの仲宗根大斗(はると)は、メンタル面が非常に強い右腕だ。
 大会では130キロ台前半の直球を軸に、2試合に登板して3回1/3を無失点に抑える好投を見せたが、中でも初戦の松山市代表戦は仲宗根の良さがすべて出た試合だった。
 2回途中からピンチの場面で登板して、見事相手の流れを断ち切った。インコースにもしっかりボールを投げ込んで、気持ちの強さを見せつけた。

 続いては打者を紹介していく。
 打者ではまず、安仁屋ヤングスピリッツの福原聖矢の名前を挙げたい。2年連続でのU-15日本代表選出となったが、前年も経験しているためか非常に落ち着いたプレーが印象的だった。
 打撃フォームは、反動をあまり使わずに小さい動きから始動していくため、目線のブレも少なくミート力が非常に高い。パワーでは海老根優大(京葉ボーイズ)が目立ったが、センスの面では福原が一番目立っていただろう。

 最後に紹介するのは、橿原ボーイズの酒井優夢(ゆうむ)だ。
 大会では9打数6安打7打点と、抜群の成績を残して最優秀選手賞を獲得。長打力だけでなく、ミート力を兼ね備えた技術の高い選手だ。酒井のスイングで一番良いポイントは、自分の間合いでしっかりとスイングが出来るところだ。まずは高校野球のレベルの投手に、どこまで対応していけるか注目だ。

 ここまで4名の選手を紹介してきたが、もちろん他にも能力の高い選手は多くいる。
 彼らが、来年度以降の高校野球を盛り上げてくれることに大きく期待したい。

(記事=栗崎 祐太朗

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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