News

全体練習に復帰するときのチェック

2020.02.28

全体練習に復帰するときのチェック | 高校野球ドットコム
ケガをする前の筋力、柔軟性など体力レベルが戻っていることを確認しよう

 オフシーズンは体づくりとともに、ケガや不安部位に対するリコンディショニングを中心に行う選手もいるのではないでしょうか。特に手術などを経験すると、患部のリハビリテーションとともに患部外のトレーニングを並行して行い、競技復帰を目指していることと思います。ケガをして全体練習から外れている期間が長くなればなるほど、チーム練習に合流するタイミングもむずかしいと思いますが、どのような準備をすれば良いでしょうか。

●医師に患部をチェックしてもらう
 ケガで離脱している期間が長い場合は、なるべく一度受診した医療機関で、医師に患部の状態を確認してもらったうえで競技復帰することが望ましいといえます。病院が遠方でなかなか通うことができない場合は、あらかじめ「どのような状態になったら競技に参加していいか」を確認しておきましょう。「痛みなく投げることができる」「握力が元の状態に戻る」など。

●運動機能と痛みをチェックしよう
 患部については必要なエクササイズを医師(もしくは専門家)から指導されていたと思いますが、再発を予防するためにもぜひエクササイズは続けていくようにしましょう。その上で患部の運動機能をチェックします。

1)関節可動域(関節の動く範囲)が正常は範囲になっている
2)筋力レベルがケガをする前の状態に戻っている
3)ケガをしたときの動作を行っても不安なくできる

 関節可動域と筋力に関しては左右差を見ながらチェックするとわかりやすいでしょう。安静期間が長くなると関節可動域や筋力は低下してしまいます。まずは関節の動きが正常に行えるか、そして筋力レベルがケガをする前の状態まで戻っているかを確認します。

 そしてケガをしたときと同じ状況でも不安なくプレーできるかどうかもあらかじめ確認しておきましょう。さらに激しい動作を繰り返すと痛みを覚えることがあると思いますが、練習後には患部を氷などで冷やして炎症を抑え、様子をみながら段階的に負荷をかけていくことが大切です。

●体力レベルをチェックしよう
 患部外の体力レベルについてはつい忘れがちですが、ケガをした部位以外のところは積極的に動かしていくようにしましょう。いざ全体練習に復帰したときに「練習についていけない…」とならないように、筋力、筋持久力、心肺持久力など野球に必要な体力要素を鍛えることも忘れずに行いましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>