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「変えるのではなく、更新する」 2年目・松本航(明石商-埼玉西武ライオンズ)が求める脱力投法

2020.02.05

「変えるのではなく、更新する」 2年目・松本航(明石商-埼玉西武ライオンズ)が求める脱力投法 | 高校野球ドットコム
松本航投手(埼玉西武ライオンズ)

 2018年のドラフト1位で埼玉西武ライオンズに指名を受けた、松本航投手。日体大時代には実践力の高さを武器に、世代屈指の右腕として注目を浴びた。そんな期待を寄せられた松本はルーキーイヤーの成績は7勝4敗。開幕に間に合わず、途中からローテーションの一角として1年間を戦った。

 4日の練習終了後の会見で辻発彦監督は「しっかりやっている」と2年目の右腕に期待をかけている。それを聞いた松本投手は「よっしゃ(笑)」と思わず声に出しながら少し笑顔を見せ和やかなムードを漂わせる松本投手。第1クールを終えて「まずまずです」と振り返った。

 「打者相手に投げることが出来たことで、自分の動かしたいように体を動かす、打者がいてもバランスよく投げられるか確認ができました」

 打者と対戦して力みが生まれる中で、それを抑えながら足を上げたり、リリースをしたりするタイミング。また軸足1本で立ったときのバランスをポイントにしながら、山野辺翔ら相手にバッティングピッチャーを務めた。

 2度目のシーズンに向けて準備を進めていくが、今年は「余裕が持てる」フォームを模索している。
 「力みなどでフォームが崩れることがあったので、オフシーズンはフォームを固めたりする形の部分もしましたが、脱力の方法とか気持ちの持ち方ですね。ですので、変えるというよりも更新したという感じです」

 技術の変革ではなく、精神の在り方を改善することで、パフォーマンスの質を更新していく。若手らしからぬ柔軟な視点、考え方を持つクレバーなところも松本投手にとって強みだ。それは日体大時代から変わらない。

 2019年は防御率4.54で終わっているが、潜在能力はこんなものではない。2年目こそローテーションの一角として、心の余裕で更新された高次元の投球をメットライフドームで披露すれば、球界を代表する若手投手となることは十分考えられる。

(記事=編集部

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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