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アジアウインターリーグで大暴れ! 砂川リチャードは支配下契約を勝ち取れるか

2019.12.02

アジアウインターリーグで大暴れ! 砂川リチャードは支配下契約を勝ち取れるか | 高校野球ドットコム
沖縄尚学時代の砂川リチャード(ソフトバンク)

 日本国内において、2019年のプロ野球の試合はすべて終了した。すでに各球団、選手ともに2020年シーズンへ向けた準備を行っている。しかし、世界に目を向けるとまだまだ試合は行われており、異国の地で汗を流している日本人選手も多い。

 もっとも多くの日本人選手が参加しているのが、台湾で行われているアジア・ウインターリーグ・ベースボール(以下、AWB)だ。NPBからはNPBレッド、NPBホワイトと2チームを派遣。若手選手を中心にリーグ戦を戦っている。過去のAWBでは岩貞祐太(阪神)や吉田正尚(オリックス)、そして昨年は村上宗隆(ヤクルト)が活躍。翌年以降の飛躍に繋げたことでもよく知られている。

 そんなAWBで結果を残しているのが、ソフトバンクの育成選手・砂川リチャードである。砂川は育成契約ということからもわかるとおり、これまでの実績はない。2019年シーズンも三軍では打率.279、11本塁打、54打点と結果を残したが、二軍ではわずか8試合の出場で打率.077(13打数1安打)と苦しんだ。

 しかし、AWBでは抜群の成績を残している。8試合の出場で打率.412(34打数14安打)、3本塁打、15打点で打率は3位だが、安打、本塁打、打点はリーグトップの数字。育成契約から支配下登録を勝ち取るために懸命なアピールを続けている。

 王貞治会長から「3試合に1本、本塁打を打ったらなにかあげるよ」と声をかけられていることからも、期待のほどがうかがえる。ここまではそのペースを維持しており、決して目標達成も不可能ではない。

 ソフトバンクは千賀滉大甲斐拓也牧原大成周東佑京ら育成契約から這い上がり、一軍で結果を残す選手は多くいる。しかし、これまでにスラッガーは不在。

 砂川は沖縄尚学高校時代に甲子園への出場こそなかったが、目をみはる体格そしてパワーを兼ね備えており注目を浴びていた。母校のOBを見渡すと野手では嶺井博希(DeNA)や伊志嶺翔大(元・ロッテ)、比屋根渉(元・ヤクルト)の名前が挙がるが、スラッガータイプはいない。

 砂川が、育成出身、そして母校初のスラッガーとなることを期待したい。

(記事=勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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