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ドラフト指名された5投手の共通点を探る!神宮大会大学の部で躍動する来年プロ入り選手にフォーカス

2019.11.20

ドラフト指名された5投手の共通点を探る!神宮大会大学の部で躍動する来年プロ入り選手にフォーカス | 高校野球ドットコム
中日2位指名を受けた橋本 侑樹(大阪商業大)※東海大札幌キャンパス戦

 今年、明治神宮大会大学の部で指名を受けた投手は以下の5名だ。
大阪商業大 橋本 侑樹大垣日大出身)中日2位
大阪商業大 大西 広樹(大商大高出身)東京ヤクルト4位
東北福祉大 津森 宥紀和歌山東出身)福岡ソフトバンク3位
九州産業大 福森 耀真北九州出身)東北楽天5位
慶應大 津留崎 大成慶應義塾出身)東北楽天3位

 この5名を見るとある共通点がある。

・5人中、4人が145キロ越え
・130キロ台を計測する高速変化球を持っている

 球速では大西 広樹以外、145キロを超えた。ただ大西もかなり不調で、通常ならば、145キロを超える投手。また見ていて驚きだったのが、みんな130キロを超える変化球を持っていたことだ。橋本 侑樹は130キロを超えるカットボールで次々と三振を奪い、大西も130キロを超えるカット系の変化球を投げており、津森 宥紀も130キロを超えるスライダーを投げていた。福森 耀真も130キロ台のカットボール、スプリットを投げ、特に津留崎 大成は130キロ後半のスラッターを投げていた。

 それぞれ話を聞くと橋本は「ピッチングの幅を広げたい思いで、この秋に習得しました。実際に投げてみて、広がっていることは実感します」と語り、福森も「3年生ぐらいからカットを習得し、ピッチングの幅を広げました」と手ごたえを感じている。

 高速変化球を習得する最大の目的は、ただのコレクターではなく、打者を抑えるためにある。津留崎はこう語る。
「高速変化球を投げたいと思っているわけではなく、打者を抑えるのが最大の目的で、その過程の中で必要として投げているだけです」

 もちろんスピードがすべてではない。ただ最近のプロ野球の投打のレベルは非常に高くなっており、より球速、変化球を高め、その中でコーナーの出し入れをしなければ抑えられない時代となっているのだ。今回、指名された投手はその基準に達し、プロで勝負できると評価されたからだろう。

 NPBを目指す投手や、NPBを狙う金の卵を見たいと思うアマチュア野球ファンは1つの指標として覚えていただければ幸いだ。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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