News

藤代時代には2年春の選抜出場!小柄な剛腕・美馬学がFA宣言

2019.10.27

 27日、東北楽天ゴールデンイーグルスの美馬学投手がフリーエージェント(FA)宣言の行使を表明した。今季、チームで唯一規定投球回を投げた右腕には、複数球団が興味を示している。

後のドラ1右腕や、全国制覇の強豪がいる茨城で活躍

藤代時代には2年春の選抜出場!小柄な剛腕・美馬学がFA宣言 | 高校野球ドットコム
藤代高校野球部イメージ

 高校時代には茨城県の強豪・藤代で活躍した美馬。当時の茨城には須田幸太(元横浜DeNA・現JFE東日本)擁する土浦湖北や、2003年夏の甲子園優勝の常総学院がいるなど、熾烈な競争が繰り広げられていた。

 そんな中、出場を果たした2年春の選抜では駒大苫小牧との2回戦で1失点完投勝利。しかし徳島商との3回戦で敗退し、初の全国舞台を終えた。迎えた2年夏、順調に勝ち上がった藤代は、準決勝で土浦湖北に4対3で勝利。決勝ではその夏全国制覇を果たした常総学院に1対7で敗れ、2季連続の甲子園はならなかった。

 2年秋は県大会初戦で敗れ選抜出場を逃すも、3年春の県大会では8強に進出。シード校として臨んだ高校最後の夏だったが、公立の強豪・竜ヶ崎一に2対7で敗れ、初戦敗退となってしまった。

 高校卒業後は東都大学野球連盟の中央大学、社会人の強豪・東京ガスで腕を磨き、身長169cmと小柄ながら最速153キロを投げる剛腕として注目を集め、2010年ドラフト2位でプロ入り。2017年に自己最多の11勝を挙げるなど、通算で51勝、防御率3.82の成績を残している。

 美馬はチーム内の年俸上位4~10位以内のBクラスにあたるとみられるため、FA移籍が実現した際には、獲得した球団側が金銭のみ、もしくは金銭+人的補償を求められることになる。しかし、今季パ・リーグ全体でも6人しか到達していない規定投球回を投げており、先発投手不足の球団にとっては魅力的な存在だ。

 アマチュア時代から複数回の手術を経験しながらも、そのたびに復活を遂げてきた右腕の動向に、注目が集まる。

文=林龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.05.03

【神奈川】横浜はスーパー1年生右腕、東海大相模は大型左腕が先発!【スタメン一覧】

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>