春以降に11本塁打で猛アピール!日本ハム3位指名・上野響平(京都国際)の喜びの声
ガッツポーズの上野響平
高校屈指の守備力を誇る京都国際の上野響平が日本ハムから3位に指名された。京都国際からは育成5位でソフトバンクに指名された清水陸哉以来3年ぶり、支配下指名は申成鉉(元広島)の4位指名以来11年ぶりとなった。
大阪府貝塚市出身の上野は中学時代に貝塚シニアに所属し、市立和歌山の米田航輝や片上柊也らとプレーした。京都国際に入学してからは1年生から遊撃手のレギュラーに定着。最上級生となってからは主将となり、秋と春の近畿大会出場に導いた。
最大の持ち味は堅実さとアクロバティックさを兼ね備えた高い守備力。夏の京都大会でも難しい打球を難なく処理して、多くの野球ファンを魅了した。打撃面でも2年生までは本塁打0本だったが、春以降に11本塁打を放って成長した姿をアピールした。
「指名されるまではドキドキしていたので、指名された瞬間はホッとしました。みんなが一緒に喜んでくれたのが嬉しかったです」と喜びを語った上野。下位指名を予想していたこともあり、3位という順位には本人も驚きだったようだ。
日本ハムはレギュラーとして近年活躍していた中島卓也がFA権を獲得し、残留するかどうかは未定。そのようなチーム状況において将来の正遊撃手候補として大きな期待がかかる。順調に成長すれば、長年にわたって守備の要としてチームを支えた金子誠(現打撃チーフ兼作戦コーチ)のような存在になれるのではないだろうか。
「自分の取り柄は守備なので、守備でみんなを盛り上げたり、チームを引っ張っていけるような選手になりたいです」とプロでの意気込みを語った。憧れの選手である今宮健太(ソフトバンク)のように守備で観客を魅了するような選手となることを願いたい。
取材=馬場 遼