ヤクルト三輪正義が現役引退!現役プロ選手で山口県の高校出身者はだれ?
9月22日に行われたヤクルト対巨人(神宮)の試合終了後、三輪正義(ヤクルト)の引退セレモニーが行われた。雨天コールド後の開催だったこともあり、ブルーシートへのヘッドスライディングも披露。涙と笑いが入り混じった引退セレモニーとなった。
三輪は2007年大学生・社会人ドラフト6巡目でヤクルトに指名され、四国アイランドリーグ(当時)の香川オリーブガイナーズから入団。12年間にわたり貴重なユーティリティープレーヤーとしてチームに貢献してきた。
2018年には国内の独立リーグ出身者として初のFA権取得を果たしている。独立リーグからNPBへ羽ばたき成功した1人と言っていいだろう。
津田恒美や高木豊らが山口県の高校出身
高校時代の岩本輝
独立リーグ出身である三輪のキャリアは山口県の下関中央高校から始まっている。高校時代に甲子園出場はなく、卒業後に山口産業へと入社。硬式野球ではなく軟式野球でプレーしていた。大きな実績はなかったものの、2005年から3年間に渡り香川オリーブガイナーズでプレー。そこで結果を残し、ドラフト指名に至っている。
そんな三輪と同じ山口県の高校出身のNPBプレーヤーは多くない。2019年シーズンでは南陽工業高校出身の岩本輝(オリックス)、豊北高校出身の平田真吾(DeNA)、周防大島高校出身の藤谷洸介(阪神育成)と三輪を除くと3人しかいない。
全員が今シーズンは一軍で結果を残したとは言い難く、苦しい立ち位置となっている。
1980年代、1990年代には炎のストッパー津田恒美(南陽工業高校→広島)、高木豊(多々良学園高校→大洋)、宮本和知(下関工業高校→巨人)、森慎二(岩国工業高校→西武)と大きな実績を残した選手も多く輩出していた。しかし、2000年代以降に目立った成績を残した選手は不在。
そろそろ山口県からもレギュラークラスの活躍をする選手がほしいところ。岩本、藤谷、平田の3人は今後の活躍でどれだけ先人たちに追いつくことができるだろうか。残り少ないシーズンではあるが、それぞれのアピールに期待したい。
【山口県の高校出身者・今シーズン成績】
■三輪正義(ヤクルト)※今季で引退
一軍出場なし
■岩本輝(オリックス)
9試合/0勝2敗1H/7.1回/奪三振5/与四球11/防御率14.73
■平田慎吾(DeNA)
8試合/0勝0敗1H/9.2回/奪三振11/与四球4/防御率9.31
■藤谷洸介(阪神)※育成
一軍出場なし
※数字は2019年9月24日終了時点
(記事=勝田聡)