試合レポート

八重山農林vs前原

2019.09.25

打線爆発の八重山農!長短織り交ぜた7安打10得点!

八重山農林vs前原 | 高校野球ドットコム
大浜圭人(八重山農林)

  試合に入る前のおとなしい印象とは対照的に、試合に入ると個々のレベルが際立つ。それが八重山農野球だ。

  1回裏、相手のエラーとヒットでチャンスを拡げると犠打で確実に進めた八重山農は、二打者が連続でボールを見極め押し出しの1点を奪う。

 圧巻だったのは2回だ。一死二塁から9番宮良太海がセンター前へのタイムリー。二死となるが、2番大浜圭人が振り切った打球がレフトの横を襲うタイムリー二塁打。3番上江洲伶生もレフト前へ運び大浜が生還。死球後、5番岡本が左中間奥深くを破る2点タイムリー二塁打で一挙に5点を刻み込んだ。

  さらに八重山農は3回、7番上田忠幸が二塁打で出塁すると、相手のエラーで加点。その後二つの四球で満塁とすると、3番上江洲の2点タイムリーなどこのイニングも4点を奪い勝負を決めた。
猛打が光った八重山農だが、先発の親里大翔も忘れちゃいけない。小さな身体ながら、サイドから130〜135kmのキレのあるストレートで、前原打線を翻弄。新チームのこの時期に、横からこれだけのスピードある球を放られると打てるチームは中々いないのではないかと思われる。

  親里、岡本のバッテリーをはじめ、1番を務めるセンターの久貝悠斗、2番ショートの大浜と、センターラインに魅力的な選手が揃う八重山農は、同校初の秋大会ベスト16入り。もちろんこれだけに留まらず、次の沖縄工戦も制して八重山農旋風を期待したい。

(文=當山雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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