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奥川も続くか 星稜高校から高卒でプロ入りを果たした選手は?

2019.08.22

 8月22日、第101回全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)は履正社高校(大阪)が星稜高校(石川)を5対3で下し、春夏通じて初の甲子園優勝となった。

 惜しくも優勝は逃した星稜高校はあと一歩及ばなかった。その星稜高校をここまで引っ張ってきたのはエースの奥川恭伸と言っても過言ではない。プロのスカウトからも超高校級と評価されており、これから先、奥川がどのような道へ進むのかには大きな注目が集まっている。

 現段階で奥川が明言しているわけではないが、プロ志望届を出すことが濃厚だ。仮にプロ志望を表明すれば、ドラフト1位で入札されることは間違いないだろう。

高卒プロ入りは松井秀喜や小松辰雄

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甲子園で大活躍した奥川恭伸(星稜)※提供=共同通信社

 さて、星稜高校のOBで高卒からプロ入りを果たし、結果を残した選手は誰がいるのだろうか。野手では松井秀喜(元・巨人他)の名前がまっさきに思い浮かぶ。

 3年夏の甲子園、明徳義塾高校(高知)との一戦では社会的問題にもなった「5打席連続敬遠」。そして、高校通算60本塁打とインパクト十分の状態でドラフト会議に望んだ松井は、4球団競合となったが抽選の末に巨人が交渉権を獲得した。

 当時、巨人を率いていた長嶋茂雄監督のサムズアップは多くのメディアで取り上げられていたことを憶えているファンも多いはずだ。

 その他には湯上谷宏(元・ダイエー)、村松有人(元・ダイエー他)らも高卒からプロ入りを果たしている。

 一方、投手では「スピードガンの申し子」とも呼ばれた小松辰雄(元・中日)が高卒からプロ入りを果たしている。1976年春から3季連続で甲子園に出場した小松は剛速球に注目され、1977年ドラフト2位で中日に指名され入団。

 2年目には54試合に登板し16セーブを記録すると、以降は中継ぎ、先発として長きに渡り中日投手陣を支える存在となった。

 また故障で離脱してしまったが、今年ブレイクしつつあった岩下大輝(ロッテ)も高卒でプロ入りを果たしたひとりだ。

 このように野手、投手ともに同校OBから実績のある選手が誕生しているのである。はたして奥川も小松や松井といった大先輩たちに続いて、高卒からプロ入りを果たし実績を残すことができるだろうか。

<星稜高校から高卒プロ入りを果たした選手>
小松辰雄(1977年:中日2位)
北安博(1979年:大洋4位)
湯上谷宏(1984年:南海2位)
村田勝喜(1987年:南海6位)
村松有人(1990年:ダイエー6位)
松井秀喜(1992年:巨人1位)
辻武史(1997年:ダイエー5位)
北野良栄(2001年:ダイエー5位)
西川健太郎(2011年:中日2位)
岩下大輝(2014年:ロッテ3位)

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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