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松井秀喜、福浦和也以来の獲得なるか?意外にない、両リーグ高卒選手による首位打者獲得

2019.08.15

 8月も半ばに突入した。プロ野球のペナントレースは勝負どころを迎えつつある。と同時に、個人タイトル争いももう少しすれば、さらに熱を帯びてくるだろう。

 両リーグの首位打者争いに目を向けると、セ・リーグは鈴木誠也(広島)、パ・リーグでは森友哉(西武)がトップに立っている。

 40試合前後残っており、ましてや本塁打や打点といった積み上げ型とは違い変動する打率である。このまま、というわけではないだろうがもし鈴木と森が同時にタイトルを獲得すれば、これは2001年以来18年ぶりのこととなる。

 それは、両リーグで高卒選手が同時に首位打者を獲得することが、である。

2001年に松井秀喜と福浦和也が同時に獲得

松井秀喜、福浦和也以来の獲得なるか?意外にない、両リーグ高卒選手による首位打者獲得 | 高校野球ドットコム
森友哉(西武)

 首位打者、最多本塁打、最多打点の打撃3タイトルにおいて、比較的日本人が獲得しやすい首位打者ではある。しかし、両リーグ同時に高卒の選手がタイトルを獲得したのは2001年の松井秀喜(巨人)と福浦和也(ロッテ)まで遡らなければならない。

 意外にも最多本塁打と最多打点よりも昔のことなのである。最多本塁打は2015年に山田哲人(ヤクルト)と中村剛也(西武)が、最多打点は2016年に筒香と中田翔(日本ハム)が獲得した。

 2001年以降、首位打者経験者を見ると日本人選手が多い。外国人選手での獲得はセ・リーグでは昨年のビシエド(中日)含め4人。パ・リーグでは2008年のリック(楽天)ただひとり。

 にもかかわらず、同時に高卒選手が獲得していないのは興味深い。タイトルホルダーを別の視点で眺めてみるのもまた一つの楽しみ方。果たして18年ぶりに高卒プロ入り選手が両リーグで首位打者となるのだろうか。

【首位打者獲得者】

2018年:ビシエド(中日/外国人)・柳田悠岐(ソフトバンク/広島経済大)
2017年:宮﨑敏郎(DeNA/セガサミー)・秋山翔吾(西武/八戸大)
2016年:坂本勇人(巨人/光星学院)・角中勝也(ロッテ/四国・高知
2015年:川端慎吾(ヤクルト/市和歌山商)・柳田悠岐(ソフトバンク/広島経済大)
2014年:マートン(阪神/外国人)・糸井嘉男(オリックス/近畿大)
2013年:ブランコ(DeNA/外国人)・長谷川勇也(ソフトバンク/専修大)
2012年:阿部慎之助(巨人/中央大)・角中勝也(ロッテ/四国・高知
2011年:長野久義(巨人/ホンダ)・内川聖一(ソフトバンク/大分工)
2010年:青木宣親(ヤクルト/早稲田大)西岡剛(ロッテ/大阪桐蔭
2009年:ラミレス(ヤクルト/外国人)・鉄平(楽天/津久見
2008年:内川聖一(横浜/大分工業高)・リック(楽天/外国人)
2007年:青木宣親(ヤクルト/早稲田大)・稲葉篤紀(日本ハム/法政大)
2006年:福留孝介(中日/日本生命)・松中信彦(ソフトバンク/新日鉄君津)
2005年:青木宣親(ヤクルト/早稲田大)・和田一浩(西武/神戸製鋼)
2004年:嶋重宣(広島/東北)・松中信彦(ソフトバンク/新日鉄君津)
2003年:今岡誠(阪神/東洋大)・小笠原道大(日本ハム/NTT関東)
2002年:福留孝介(中日/日本生命)・小笠原道大(日本ハム/NTT関東)
2001年:松井秀喜(巨人/星稜)・福浦和也(ロッテ/習志野

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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