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野球競技人口減少をアプリで食い止める!元甲子園球児の挑戦【後編】

2019.07.20

野球競技人口減少をアプリで食い止める!元甲子園球児の挑戦【後編】 | 高校野球ドットコム

  2018年10月にリリースされた、野球をはじめとした約80競技ものスポーツ競技の試合日程やTV中継・ライブ配信情報を取りまとめているアプリ「スポカレ」は、まさに、津村さんの野球への熱い思いを体現できる可能性を秘めたものだった。

◆前編はこちら!

スポカレだけの魅力

野球競技人口減少をアプリで食い止める!元甲子園球児の挑戦【後編】 | 高校野球ドットコム
津村勇宜さん

 

「スポカレと出会って思ったんです。野球やスポーツに携わる人や、全く競技を知らない人にも、試合ライブを通じて、スポーツの面白さを伝えて、影響を与えることができるのではないかと。もっと、この“スポカレ”を世に広めて、野球の面白さを日本中の人たちに知ってほしい。自分もそういう仕事がしたい!という強い思いが出てきて、2019年より縁あって、スポカレの親会社であるスポラボに入社させていただくこととなりました」

 今年2月からスポカレを運営する株式会社スポカレの親会社であるスポラボ所属となった津村さんはスポカレの「夏の高校野球対応」プロジェクトのメンバーに任命されると、7月から第101回全国高校野球選手権大会の全地方大会の試合日程・観戦情報のスポカレでの掲載を実現した。さらにスポカレ独自のサービス「母校登録」機能も実現。地方大会1回戦から、自分の母校の試合を「MYカレンダー」という自分だけのオリジナルカレンダー画面に表示させたり試合日には、試合時間を知らせるアプリ通知を受信できるようにし、見逃すことなく母校の試合をライブ観戦できる、新しい高校野球観戦スタイルを生み出した。

 スポカレのサービス責任者、俣野泰佑さんは、サービスへの想いをこう話す。

「スポカレは、提携先の配信している試合映像をみながら応援し、感動を得る機会を増やすことに特化した、国内初のサービスです。ファンが一緒に泣いたり、笑ったりできるのがスポーツエンターテイメントの魅力で、夏の高校野球はその最たるもの。母校の野球部が甲子園を目指す姿を一緒に1回戦から応援していくことで、そのチームの勝ち上がっていくストーリーを知って、一緒に感動体験を味わうこともできます。
また、アプリ内では映像だけではなく、スコアをチェックしたり、母校の他にも自分でスカウティングした高校を登録して、自分だけの高校野球カレンダーを作って楽しんでもらうこともできます」

 スポカレの高校野球対応から約半月。いよいよ各地方大会も佳境に入ってきているなか、津村さんは手応えを感じている。

[page_break: いよいよ各地方大会も佳境!ライブ観戦で盛り上がろう]

いよいよ各地方大会も佳境!ライブ観戦で盛り上がろう.

野球競技人口減少をアプリで食い止める!元甲子園球児の挑戦【後編】 | 高校野球ドットコム
スポカレのサービス責任者、俣野泰佑さん

「サービス開始後の反響の大きさには驚いています!特に一緒に甲子園を戦ったチームメイトや先輩方が、後輩の闘いぶりをチェックできることをとても喜んでくれていて、このプロジェクトを実現できて本当に良かったと感じています。

また、高校野球芸人や高校野球ドットコムが選ぶ注目試合をスポカレでチェックできるようにしたことで、関係者以外にも、多くの高校野球ファンの方々にご利用いただけるようになったと実感しています。そんな流れもあってか、先日はスポカレがApp Storeの『今日のAPP』に選ばれたんです! Appleからおすすめアプリのお墨付きをいただけたということなので、すごく励みになりました!」

 現在、スポカレでは、高校野球以外にも80種目以上の競技、1,000以上の大会の試合日程や、TV放送予定・ライブ配信スケジュール・チケット販売情報といった観戦情報をチェックすることができる。

 俣野さんは、さらに先を見据える。

「これまでは、試合をライブでみるための情報源が少なく、せっかく各地で試合が行われ、ライブや速報でみられるチャンスがあるのに、多くのファンがそのことに気付くことができないという現状がありました。これは、ファンにとっても、チーム側にとっても大きな機会損失だと思います。特にファンにとっては『感動の機会』損失が発生しているのです。そこでスポカレは、毎日、国内外で多くの試合が行われていて、しかもライブで観戦する手段があるという事実を、より多くの方々に知ってもらうために、情報強化やサービス改善に努めています。現時点でも、試合日程&観戦情報としては国内最大規模の情報量を誇るサービスだと自負していますが、まだまだ満足していません。もっともっと多くの方々に、様々な試合が、実はライブ観戦できるんだ、と気付いてもらうことで、感動の機会損失を減らし、ひとりでも多くの方にスポ一ツによる感動体験をしてもらいたいと考えています」

  最後に津村さんは自身の高校最後を振り返りながらこう語った。
「高校時代、甲子園だけでなく、地方大会でも多くの方たちが僕たちを応援してくださったことが、とても力になりました。卒業しても、夏の大会が開幕すると、母校の結果がいまだに気になりますし、これからも後輩たちを遠くからですが応援し続けたいと思っています。
 甲子園だけが高校野球ではなく、多くの球児が地方大会で頑張りを終えます。
そういった頑張っている球児の姿を、スポカレを通じて観ていただきたいですし、地方大会から試合をみることの楽しさを、スポカレを通じて伝えていきたいです 。
 今回スポカレで実現した全地方大会の試合日程&観戦情報掲載や母校登録機能を利用することで、球児の頑張りを応援することが、非常に簡単になりました。
スポカレにより多くの卒業生や関係者、高校野球ファンの皆さんが、当たり前のように地方大会1回戦から高校野球を観戦するようになれば、必ずもう一度野球競技人口が増加に転じると私は信じています。それが私の挑戦であり、野球への恩返しなのです」

 元甲子園球児の津村さんだからこそ、生み出せる新しいサービスがあるはずだ。
 津村さんの高校野球に懸ける熱い思いが詰まった“スポカレ”を通じて、毎日、高校野球や色んなスポーツを気軽にライブ観戦ができるようになることで、この夏、あなたの感動体験がさらに広がるかもしれない。

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 スポーツファン注目の観戦サポートアプリ「スポカレ」
国内外のプロリーグ、日本代表、アマチュアスポーツ、学生スポーツを含む様々なスポーツイベント(大会・リーグ戦等)の試合・大会日程、地上波・衛星放送、ネット配信予定等の視聴情報、現地で観戦するためのチケット情報を網羅したサービス。日本国内でライブ観戦することができるスポーツイベントの各種情報を横断的に集約し、ユーザーの利便性に合わせて提供、スポーツファンの「知る」「探す」をサポートするツールとして利用されており、2019 年 7 月現在、約 80 競技、1,000 大会、50,000 試合の情報を管理し、アプリ(iOS/Android)や Web サイトで展開している。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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