2月20日は何の日?野球界の偉大なスターの誕生日そして、あのドームが完成した日!
今日(2月20日)は巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんの83歳の誕生日ですが、もう一つ、[stadium]大阪ドーム[/stadium](現・[stadium]京セラドーム大阪[/stadium])が完成した日でもあります。1997年のことで、もう22年になるんですね。開場は3月1日でした。
場所は大阪ガスの工場跡地。[stadium]東京ドーム[/stadium]、[stadium]福岡ドーム[/stadium]に次いで日本で3番目のドーム球場でした。
高校野球では現在、夏の大阪大会の開会式と開幕直後の2試合が行われていますが、それは翌98年から。97年に日生球場が閉鎖されたことで、大阪ドームでの開会式となりました。
ただ、大阪大会より前に高校野球で[stadium]大阪ドーム[/stadium]が使用されたことがあります。それが97年秋の「なみはや国体」です。この国体では、メイン会場が[stadium]日生球場[/stadium]でサブ会場が[stadium]大阪ドーム[/stadium]でした。
つまり97年は大阪の球場の歴史においても大きな転換点の年の一つになったのですね。
さて、《生まれる前》という若い方も多いと思いますが、完成当時の大阪ドームは、イベント日以外にも商業施設として機能を目指し、ショッピングモールやアミューズメント施設を作り営業していました。
ドーム2階の「グリンドムモール」やドーム内9階の「フェスタモール」、ドーム外の、地下鉄ドーム前千代崎駅がある東側の「Padou」がそれにあたります。
3階から直通エスカレーターでいける9階の「フェスタモール」内には、屋内遊園地「シムランドQ」がありました。野球場の中に遊園地という画期的な設計だったのです。
「Padou」にはゲームセンターや、ボウリング場などがあり、野球以外にも楽しめる場所でした。さらに歌手の郷ひろみさんがプロデュースしたイタリアンレストラン「SOGNI di SOGNI」も球場外にありました。
しかしイベントが無い日は来場者が極端に少なく、テナントの多くが撤退していくことになったのです。「シムランドQ」などは2年ほどで閉鎖。2階の「グリンドムモール」内にあったレストランも次々と閉店していきました。当時は阪神なんば線がなく、地下鉄のみが乗り入れていただけという状況も、イベントのない日に来場者が少ない原因の一つだとも言われています。
その後、阪神なんば線の計画が進み、「Padou」も取り壊されます。なんば線開通後は、「イオンモール大阪ドームシティ」が作られ、今に至ります。
ただ、今から22年前の2月20日。完成した時の大阪ドームは野球以外も楽しめる夢の建物だったということを、当時生まれていなかった若い方にも知っておいていただければ幸いです。
(文:松倉雄太)