清宮、野村に続き早稲田実業から3年連続プロ入りなるか?
2018年のドラフトから2ヶ月以上が経過した。すでにドラフトの話題は2019年のそれに切り替わっている。2017年は清宮幸太郎(早稲田実業→日本ハム1位)、2018年は野村大樹(早稲田実業→ソフトバンク3位)と早稲田実業から2年連続でプロ野球選手が誕生した。
2019年は3年連続での指名が期待されている。現時点でドラフト候補となりそうな選手は伊藤大征だろうか。田中将大(ヤンキース)と同じく宝塚ボーイズ出身の右腕で、すでに140キロを超えるストレートを投げ込んでいる。しかし、スケールでは清宮や野村には及ばず、指名確実とは言い切れない。
清宮の2学年先輩・加藤雅樹
左:加藤 雅樹(早稲田実業→早稲田大) 伊藤 大征(早稲田実業)
早稲田実業から直接ではなく、OBという括りにすればドラフト上位候補となりそうな選手はいる。早稲田大の加藤雅樹だ。
早稲田実業時代は清宮が1年生のときに3年生であり主将だった。加藤にとって唯一の甲子園となった2015年の全国高校選手権大会では打率.444(18打数8安打)、1本塁打、2打点とチームを牽引。
清宮だけのチームではないことをバットで証明している。その後、プロ志望届は提出せずに早稲田大へと進学。1年春から試合に出場し、高校時代の捕手から外野手へと転向すると打撃が開花。2年春には首位打者、ベストナインに輝いている。
3年生となった2018年は春に打率.333と結果を残したものの、秋は打率.227と低迷してしまう。最高学年となる2019年は打撃復活を目指すことになる。
また、早稲田実業時代と同じく主将に任命された。それにより、自身の成績はもちろんだが、チームを引っ張るリーダーシップが求められる。
早稲田大は監督に小宮山悟氏が就任することに決定しており、選手以上の注目を集めることが予想される。すでにプロ1本を公言し、ドラフトへ向け集中したいであろう加藤にとっては嬉しいことかもしないが、それでは少し寂しい。小宮山監督の注目を上回る結果を残すことで主役となることに期待したい。
清宮、野村につづいて早稲田実業出身者が3年連続でドラフト指名となるだろうか。その動向に注目したい。
(記事=勝田聡)