ロッテの希望!藤原恭大の甲子園成績を振り返る
藤原恭大(大阪桐蔭高→ロッテ1位)がロッテと正式に契約を締結した。契約金1億円、出来高5000万円、年俸1500万円(金額は推定)と最高条件を提示されたことからも、期待度の高さがよくわかる。また、ロッテが高卒選手に出来高をつけたのは藤原が初めて。
平沢大河や安田尚憲といった先輩たちも出来高はついていない。そして気になる背番号は「2」。名球会入りを果たしている山崎裕之やサブローもつけていた番号でもある。
丸佳浩(広島)の争奪戦では巨人に敗れたものの、ポジティブに捉えれば藤原の一軍昇格が近くなったともいうことでもある。トリプルスリーを目指す、と公言しているだけに走攻守すべてにおいて期待したい。
さて、その藤原が甲子園でどのような活躍をしてきのかをあらためて振り返ってみたい。
最後の夏は打率.462、3本塁打
期待がかかる藤原恭大(大阪桐蔭高→ロッテ1位)
藤原は2年春・夏、3年春・夏と4度に渡って甲子園に出場を果たしている。初出場となった2年春(2017年)の甲子園では2本の本塁打を放ったものの、いずれもソロアーチ。大会通算打率.208(24打数5安打)といまひとつの出来だった。つづく夏の大会では打率.154(13打数2安打)とこの大会でも結果を残すことができなかったのである。
最高学年となった今年の藤原はひと回りも、ふた回りもスケールアップして甲子園に戻ってきた。春の大会では打率.364(22打数8安打)とチームを牽引。本塁打こそ生まれなかったが、7打点を挙げている。そして、最後の夏は打率.462(26打数12安打)、3本塁打、11打点と大暴れ。春夏連覇に大きく貢献した。
4大会通算では打率.318(85打数27安打)、5本塁打、21打点となる。5本塁打は同校の先輩にもあたる森友哉(西武)とともに甲子園最多タイ。けっして長距離ヒッターではないが、規格外のパワーを持ち合わせていることはまちがいない。来シーズンからホームランラグーンができる[stadium]ZOZOマリンスタジアム[/stadium]でもアーチを描きたいところ。
藤原は甲子園で見せた勇姿を幕張の地でも見せてくれるだろうか。
【甲子園通算成績】
藤原恭大(大阪桐蔭高)
19試合/打率.318(87打数25安打)/5本塁打/21打点
(記事=勝田聡)