News

片足の支持能力を高めよう

2018.10.16

片足の支持能力を高めよう | 高校野球ドットコム
片足で体重を支える場面は意外と多くある

 野球は地面に足がついた状態で力を発揮することが多いため、下半身の力をうまく上半身に伝えることがパワーアップには欠かせません。そして投球動作やバッティング動作の時などは片足で体重を支える姿勢をとる機会も多くあります。このため、自分の体重を片足でバランス良くしっかりと支える能力も必要となってきます。

 トレーニングでは両足支持でのエクササイズ(スクワットなど)はもちろんのこと、片足荷重で行うエクササイズなどもうまく取り入れるようにしましょう。安定して体重を支えるようになるまでは自重で行い、自重のエクササイズが安定してきたら負荷をかけてトレーニングを行うようにします。簡単にできるエクササイズをいくつかご紹介しましょう。

●片足で安定して立つ
 安定した地面で片足のみで体重を支えることはさほどむずかしくはないかもしれません。その場合は足元が不安定になるように、バランスディスクやバランスボードなどを用いて行うようにすると片足の支持能力向上に役立ちます。バランスを崩しても危なくないような広い場所を選んで行いましょう。またこうした器具がない場合は、目をつぶって行う片足閉眼立ちを行ってみましょう。目を開けていると視覚から情報が入り、ふらついたときにも自然と水平方向などを調整することができますが、目を閉じてしまうと体の感覚によるところが大きくなります。ストップウォッチなどで時間を計測し、その時間が長くなるようにチャレンジしてみるのもいいですね。

●片足スクワット
 片足で立ち、股関節と膝関節を曲げてスクワットを行います。このとき膝がつま先よりも前に出ないように、股関節に何かモノをはさむ意識で行うとうまくできます。片足支持能力とともにおしりの筋肉を鍛え、体が横に流れてしまうことを抑えることにもつながります。これもまずは自重で行い、バランスを崩さずにできるようになれば、ダンベルなどを用いて負荷をかけていくようにしましょう。

●フロントランジ
 スタート時は両足で体重を支えていますが、足を一歩踏み出すときには片足荷重になります。そこから前方の足に大きく体重をのせるイメージで行うようにすると良いでしょう。こちらのエクササイズも慣れていない間は自重で行い、体がふらつかないように意識して行います。できるようになったらダンベルやシャフト、さらにはバーベルなども用いてトレーニングを行うようにしていきましょう。

片足で体を支えるだけの筋力やバランス調整力などを鍛えることもまた、野球のパフォーマンスアップにつながります。基本的な動作が安定して行えるように繰り返しトレーニングを行うようにしましょう。

 

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【宮城】石巻西、登米総合産業、石巻、気仙沼が県大会切符<春季地区大会>

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>