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藤原、根尾、小園…高校生野手の初回入札はあるか?

2018.09.27

 9月も下旬に入り、ドラフト会議まで1カ月ほどとなった。各球団はリストアップした指名候補たちを最終チェックしながら、様々なシミュレーションをおこなっていることだろう。

 そのなかで今年はスラッガータイプではない高校生野手が、1位を含めた上位指名を受けそうな様相がある。藤原恭大根尾昂(ともに大阪桐蔭)、小園海斗報徳学園)だ。全国高校野球選手権大会U-18アジア選手権においても活躍した各選手達の評価は高く、1位指名を受けてもおかしくない。

スラッガー候補が多数

藤原、根尾、小園…高校生野手の初回入札はあるか? | 高校野球ドットコム
高校時代の清宮 幸太郎(左)中村 奨成(右)

 さて、過去のドラフトで、ハズレではない初回の入札における高校生野手のドラフト1位にはどのような選手がいたのだろうか。少し振り返ってみたい。

 2017年のドラフトで清宮幸太郎(現・日本ハム)が7球団競合となったことは記憶に新しい。そして中村奨成(現・広島)も2球団競合の末に広島へと入団している。1回目に入札されたのは、このふたりだけだった。

 2016年はハズレを含めても高校生野手の1位指名は「0」。2015年は平沢大河(現・ロッテ)が2球団競合している。2014年は今シーズン大ブレイク中の岡本和真(現・巨人)が単独で巨人から指名を受けた。

 もう少し遡ると2013年は森友哉(現・西武)、2012年は不在、2011年は高橋周平(現・中日)が名を連ねる。2010年は不在、2009年は筒香嘉智(現・DeNA)、今宮健太(現・ソフトバンク)、2008年は大田泰示(現・日本ハム)がそれぞれ初回入札されている。

 分離ドラフトから一斉ドラフトとなった2008年から10回のドラフトが開催されているが、初回入札されている高校生野手の多くはスラッガー候補だった。また同年に3人の高校生野手が初回入札されたケースもない。

1999年の田中一徳以来?

藤原、根尾、小園…高校生野手の初回入札はあるか? | 高校野球ドットコム
高校時代の中田 翔

 また高校生外野手の初回入札による1位指名は分離ドラフト以降で1度もない。分離ドラフトでは2007年に中田翔(現・日本ハム)、一斉ドラフトでは1999年の田中一徳(元・横浜)がもっとも直近で初回入札された高校生外野手なのである。

 さて、今年の注目選手である藤原、根尾、小園の3人はスラッガータイプではない。また藤原は外野手ということもあり、評価はむずかしいだろう。はたして過去の事例を覆し、各選手たちは1位指名を勝ち取ることができるのだろうか。答え合わせは1カ月後だ。

(記事=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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