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暑さに身体を慣れさせる

2018.05.22

暑さに身体を慣れさせる | 高校野球ドットコム
身体を暑さに慣れさせるためには、冷たい飲み物はほどほどに

 夏になると熱中症対策としてこまめな水分・塩分補給などを意識して行うようになると思いますが、その前から「暑さ対策」は始めておく必要があります。身体が暑さに対応することを「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」と言いますが、これは日常生活の中で行うことができます。暑熱馴化の基本は適度に身体を動かしながら汗をかき、汗腺の働きをよくすることです。この中で特に心がけてほしいことについてまとめておきます。

1)長袖アンダーシャツを活用する
 ウインドブレーカーを羽織って暑さ対策をするチームもあるようですが、ウインドブレーカーの特性を考えると、熱がこもりやすく、脱水症状や熱中症のリスクが高まりやすいと考えられます。より安全に暑さ対策を行うためには長袖アンダーシャツを活用しましょう。汗をかいたら着替えるようにして、何枚か準備しておくと体温調節とともに汗腺の働きも促進されます。

2)入浴は必ず湯船につかる
 体を温めて汗腺の働きをよくするためには入浴も非常に効果的です。シャワーだけで済ますのではなく、なるべく湯船につかって身体全体を温めるようにしましょう。炭酸の入ったタブレット入浴剤などを使うと、ぬるめの温度で長くつかることができる上に湯冷めしにくく、血流を促進して疲労回復にも効果が期待できます。

3)冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎないこと
 暑くなり、汗をかいてくるとどうしても冷たい飲み物や食べ物がほしくなります。しかし暑いからといって大量に冷たいものをとってしまうと胃腸の働きが悪くなり、消化不良を起こして腹痛を起こしたり、身体の中から冷えてしまったりします。身体が冷えてしまうと汗はかきにくくなりますよね。運動前後、運動中の水分補給はもちろん大切ですが、できればキンキンに冷えたものではなく、やや冷たさを抑えたもの、常温のものや、自宅にいるときは身体を温めるスープや味噌汁といったものも積極的にとるようにすると良いでしょう。

 暑熱馴化は、暑さ対策を行っておよそ一週間ほどかかると言われています。夏の暑い時期を乗り越えるためにもその前から暑さ対策を行っておきましょう。

 

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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