侍ジャパン社会人代表候補42名を発表!注目は高卒3年目の4人の逸材たち
左から鈴木健矢投手、勝野 昌慶投手、富山 凌雅投手、柘植 世那捕手(写真は高校時代)
3月12日、日本野球連盟(JABA)は2018年8月に開催される「第18回アジア競技大会(野球競技)」への出場選手を選考するための選考合宿の日程と代表候補42名を発表した。
合宿は3月16日からJR東日本野球部柏野球場で3日間開催される。その中で注目したいのが高卒3年目ながら代表候補に挙がった鈴木 健矢(木更津総合高出身・JX-ENEOS)投手、勝野 昌慶投手(土岐商高出身・ 三菱重工名古屋)、富山 凌雅投手(九州国際大付高出身・ トヨタ自動車)、柘植 世那捕手(健大高崎高出身・ Honda鈴鹿)の4人だ。
社会人の高卒3年目は、ドラフト指名解禁年を迎えるが、ハイレベルな社会人野球で高卒3年目でドラフト候補に名を連ねるのは簡単なことではないが、この4人は入社当時から活躍を残してきた。
彼らの高校時代の活躍を振り返ると、まず、鈴木 健矢(木更津総合高出身・JX-ENEOS)は高校2年秋から1学年下の早川隆久(現・早稲田大)の二枚看板として台頭。
2年の秋は42回を投げ防御率1.29と抜群の安定感を見せ、関東大会準優勝に貢献。3年春に選抜出場を果たすと、最後の夏は千葉大会ベスト4。当時は130キロ台のストレートとスライダー、シンカーのコンビネーションを武器にした右の技巧派サイドハンドだったが、ENEOSに入社後は、最速145キロを投げ込むまでの速球派サイドに進化。1年目から都市対抗を経験し、2年目には初の侍ジャパン代表入り。BFAアジア選手権に出場するなど順調に経験を重ねてきた。
勝野 昌慶投手(土岐商高出身・ 三菱重工名古屋) は、高校時代から速球投手として評判で、最速147キロを投げ込む大型右腕として注目を集めていたももの、甲子園出場ならず。しかし、社会人1年目で、侍ジャパンU-23代表入り。2年目もアジアウインターリーグ(AWB)で好投を見せた。そして3年目の今年は現在開催中のJABAスポニチ大会の予選リーグ・日本通運戦で1失点完投勝利を挙げた。
富山 凌雅投手(九州国際大付高出身・ トヨタ自動車) は、山本武白士(現・横浜DeNA)とともに3年夏(2015年)に甲子園出場し、ベスト8。140キロ前後の投げ込む大型左腕としてチームを率いたが、プロ志望届けを提出するも指名漏れ。社会人2年目の昨年は日本選手権で2試合に登板。球速も147キロまで伸び、今年は主力投手として年間通した活躍が求められている。
高校時代から強肩強打の捕手として注目された 柘植 世那(健大高崎高出身・ Honda鈴鹿) は2年夏から3期連続で甲子園に出場。計10試合で13安打を記録した。プロ志望届を提出したものの、指名漏れとなるも、Honda鈴鹿入社後は1年目から公式戦に出場し、2年目は都市対抗出場も経験。2試合で7打数2安打を記録している
ここまで順調に成長を見せている注目の4選手も、勝負の3年目に入った。3月16日から始まる選考合宿では持てる力を存分に発揮したい。
要チェック!42名の出身校付き一覧
● 社会人日本代表選考合宿に参加する42名を出身高校とともに紹介