News

冬だからこそ気をつけたい脱水症状

2018.01.09

冬だからこそ気をつけたい脱水症状 | 高校野球ドットコム
冬は体感温度が低く、喉の渇きを感じにくいので脱水には注意しよう

■冬だからこそ気をつけたい脱水症状

 水分補給と聞くと熱中症対策であるとか、夏場の脱水状態を予防するためといったイメージがありますが、コンディションを良好に保つためには季節に関係なく適切な水分補給を行うことが大切です。脱水症状は夏の時期だけではなく、冬の時期にも起こりやすいと言われており、練習前後や練習中に水分補給を行うことはチームとしても個人としてもしっかりと取り組む必要があります。

 冬にも脱水症状を起こしやすい原因としては、空気の乾燥によって皮膚や粘膜、あるいは呼気(吐く息)などからも水分が知らず知らずのうちに奪われていることや、運動をしていても汗をかく量が夏に比べると少ないため、水分不足を自覚しにくいことなどが挙げられます。また体感温度が低い状態では喉の渇きを感じにくいと言われており、水分補給をするタイミングを逸してしまったり、補給する水分量が排泄された量に比べて少ないといったことも考えられます。冷たい飲み物を飲むと身体が冷えてしまうので、飲み物をあえて飲まないケースも見られます。

 また冬は乾燥した空気によってウイルスが浮遊し、粘膜などに付着して感染症を引き起こすリスクが高くなる時期でもあります。ウイルスによる風邪や胃腸炎などは嘔吐や下痢を起こしやすく、身体の水分が大量に奪われて脱水状態になりやすいと考えられます。高熱を発するインフルエンザなどの感染症は、体温を下げるためにも大量の水分が必要となります。

 意外な理由から水分不足に陥りやすい冬の時期ですが、練習前後の水分補給をこまめに行い、脱水を予防してコンディションを整えるように努めましょう。また日常生活においても水分補給の重要性を理解し、身体が冷える場合には温かい飲み物などを上手に利用することも一つの方法です。体内の水分量を適切に保ち、粘膜の乾燥を防いで感染症を予防するように心がけましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【宮城】石巻西、登米総合産業、石巻、気仙沼が県大会切符<春季地区大会>

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>