日大豊山vs学習院
学習院前半は食い下がり善戦するも、後半力尽きる
実績ということで言えば、2000年夏に甲子園初出場を果たし、一昨年と05年夏にも東東京大会の決勝進出を果たしている日大豊山。夏にはある程度の結果を出しているチームだ。学習院は、そんな日大豊山に互角の戦いで、取られては追いつくという展開で食い下がった。
日大豊山は2回、失策に乗じて8番名倉 侑田君、1番宮原 達也君のタイムリー安打で2点を先取する。しかし学習院もその裏、丸岡 拓未君、新藤 悠真君の連打でチャンスを作ると、8番山村 惠晃君の右線三塁打が出て同点とした。
3回にも日大豊山は二死二塁から6番高橋 晴太郎君の右越え三塁打で再びリードするものの、その裏に学習院は4番鈴木 孝矢君のタイムリーなど3安打でまたも同点とした。逃げたいのに、逃げ切れないという展開で、日大豊山としてもいささかストレスが募りそうな試合の前半だった。
5回の日大豊山は2番田中 駿輔君、和地 新太君の連打に相手の送球失策と5番西村 達貴君の左越二塁打も出て2点リードとした。ところがその裏の学習院は、鈴木君と丸岡君が連打して無死二三塁を作るなどして、三度同点機を迎えた。しかし、ここは日大豊山の2番手右横手投げの高橋 將徒梓君がそこから踏ん張って、何とか凌いだ。これで日大豊山としては嫌な流れを止めることが出来た。
そして迎えた6回、その高橋將君の安打から始まって、バント四球後、田中君の中前打で帰る。さらに、和地君も中前打で続くと、途中でセンターからリリーフした永松航君に対しても、平松君、西村君が相次いで短長打するなどして、11人で7点を奪う猛攻。
こうなると、いくらか余裕の出来た日大豊山ベンチは7回には3人目の美濃部 道仁君を送り出すなどして反撃を0に抑えた。
学習院としては5回の好機に、三度目に追いついていたとしたら、試合の流れまた違ってきたところであろうが、さすがに及ばなかった。
(文＝手束 仁)
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