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力みをとるシュラッグ動作や深呼吸

2017.06.27

力みをとるシュラッグ動作や深呼吸 | 高校野球ドットコム

大事な試合ほど余計な力みをなくしてプレーしたいもの

力みをとるシュラッグ動作や深呼吸

 試合になると緊張して思ったように身体を動かすことが出来なかったり、気がついたらあっという間に試合が終わってしまっていた…という経験はありませんか? 地に足をつけて試合に臨みたいところですが、大事な試合になればなるほど身体と心のバランスを上手にとることが大切になってきます。気持ちばかりが前面に出てしまって、力みにつながってしまうことなどもあるでしょう。

 何となく身体がフワフワするときは心もソワソワしがちです。こういったときは同じ体重ぐらいの選手をおんぶしてスクワットを行ったり、下半身の筋肉に張り感をもたせるようなトレーニングを軽めに行って刺激を入れるようにすると、どっしりと落ち着いた感覚を得られます。あまり高強度で行うと筋疲労がプレーに影響を及ぼすこともあるので、適度な回数で行うようにするとよいでしょう。

 またいつも打席に立つと力んでしまう、という選手は打席に立つ準備として、一度肩に力を入れてシュラッグ(肩をすくめる)を行います。3秒ほど力を入れたら息をフッと吐きながら力を抜きます。これを2〜3回繰り返すようにすると肩の力みが取れて、肩の僧帽筋周辺がリラックスします。首周辺部に力が入り肩が上方に上がった状態では、野球のプレーそのものも力が入ってしまいスムーズな動作を妨げます。車に例えてみるとアクセルを踏みながら(力を出したい)、ブレーキを踏んでいる(力を入れている)ようなもの。インパクトの瞬間に大きな力が発揮できるように、ブレーキを踏まないように身体を準備しておきましょう。

 緊張してドキドキする場合はゆっくりと深呼吸を行いましょう。自分で脈をとってみるとわかるのですが、大きく息を吐きながら脈を測ると心拍が少しゆっくりしてきます。心拍数を抑えるようにすると心も落ち着いてきますので、ゆっくり吐くことを意識してみましょう。身体と心は連動しますので、身体のコンディションを整えることで、心も試合に向けてよりよい状態を保つようにしたいですね。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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