バレンタインまであと少し!アスリートなら気になるチョコレートの摂取法は?
アスリートのチョコレート活用術
バレンタインデーのチョコレートも一口サイズでお願いしたい!?
「スイーツ男子」という言葉が流行るように、実は「甘いものが好き…」という選手も少なくないと思います。普段からバランスの良い食事を心がけていると「どのタイミングでお菓子を食べてもいいのか」「そもそもお菓子を食べてはいけないのではないか」と思い悩む?ことがあるかもしれません。
基本的にお菓子は嗜好品(しこうひん:栄養分として必要不可欠なものではないが、味や風味、香り、食べたときのワクワク感などを楽しむために飲食される食品・飲料のこと)に分類され、砂糖などの糖分を含むものが多いため、とりすぎると栄養バランスに偏りが生じ、体脂肪が増えてしまう一因ともいわれています。
毎日お菓子を食べる習慣がついてしまうと、糖分のとりすぎによって身体にさまざまな悪影響を及ぼしますが、適度な量やタイミングによってはコンディションを整えるよい栄養補給となります。中でもチョコレートは活性酸素を減らすポリフェノール(カカオポリフェノール)が含まれており、激しい運動を行うアスリートにとって、上手に取り入れたいものの一つです。活性酸素はそもそも体内に存在するものですが、激しい運動や紫外線、排気ガス、電磁波などさまざまな環境によっても発生し、過剰に増えてしまうと細胞を酸化させダメージを与えるといわれています。
特によいタイミングなのが試合前や試合中など食事がとれない時間帯です。プレー中にエネルギー源が不足してくると血液内では血糖値が下がってしまうので、集中力を欠いたり、些細なきっかけでイライラしてしまったりすることがあります。血糖値をもとの状態に戻すためには糖分を含む「甘いもの」を補給するとよいでしょう。
特に脳のエネルギー源はそのほとんどを糖質から得ているため、勉強や仕事などで頭をフル回転に働かせたときは、一口サイズのチョコレートやあめ玉など甘いものを補給すると集中力の回復や作業効率、やる気のアップが期待できます。口の中が甘くなってスッキリしないという場合は、糖質を含むスポーツドリンクなどを用いるとよいでしょう。
チョコレートをとるときは、食事に影響を及ぼすようにすることを心がけながら、練習前後、食事と食事の間をつなぐ補食としても上手に活用してくださいね。
文:西村 典子
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