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藤浪晋太郎(阪神)がスラッターを武器に5回7奪三振!今のプロ野球投手は変化球の高速化がトレンド!

2017.02.20

藤浪晋太郎(阪神)がスラッターを武器に5回7奪三振!今のプロ野球投手は変化球の高速化がトレンド! | 高校野球ドットコム
藤浪晋太郎投手(阪神)

■藤浪晋太郎(阪神)がスラッターを武器に5回7奪三振!今のプロ野球投手は変化球の高速化がポイント!

 2月19日、2017年WBC代表の藤浪晋太郎(阪神)が、日本ハムとの練習試合(宜野座)で先発登板の藤浪は5回7奪三振、1失点の好投を見せた。3月6日に開幕するWBCへ向けて上々の仕上がりを見せた。

 さすがWBC代表と思わせる投球であった。普段よりも硬めのWBC仕様のマウンドに登った藤浪は、常時140キロ後半~150キロ前半(最速154キロのストレートで日本ハムの打者を圧倒した。そのストレートよりも素晴らしかったのが、スライダーを高速化させた「スラッター」だ。その球速は140キロを超えている。

 そのスラッターに日本ハムの打者の多くが対応ができなかった。もともと150キロを投げられる投手なので、変化球の球速は必然と速くなるが、スライダー系統の変化球が速いと打者の判別がしにくくなるので、打たれにくい。

 藤浪が投げたスラッターはかなりの高レベルで、横に滑るものではなく、縦変化を描いたものであった。打者は横の変化と縦の変化のどちらが見極めができないかといえば、縦変化。この球をしっかりと武器とした藤浪は本大会でも活躍が期待できそうだ。藤浪だけではなく、澤村拓一(読売巨人)の150キロ近いの高速フォークや、則本昂大(東北楽天)が藤浪と同じくスラッターを習得しているように、「変化球の高速化」がプロ野球界ではトレンドとなっている。

 藤浪が凄いのはスラッターをより生かすためにカーブの割合を増やし、緩急をつけた投球ができていることだ。引き出しを増やし、レベルアップを目指している。

 昨年7勝に終わり、悔しい一年となった藤浪晋太郎。今年で23歳を迎えるが、驚くほどの成長を見せている。球界屈指の剛腕スターター(先発投手)として、WBCでも活躍を見せることを期待したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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