アレックス・ラミレス監督(横浜DeNA)が惚れ込んだ網谷圭将と飯塚悟史!2人が目指す選手像とは
高校時代からスラッガーとして
注目された網谷圭将選手(※写真は千葉英和時代)
アレックス・ラミレス監督(横浜DeNA)が惚れ込んだ網谷圭将と飯塚悟史!2人が目指す選手像とは?
2月1日、プロ野球キャンプが一斉にスタートする。昨年、球団初のクライマックス・シリーズ進出を果たした横浜DeNAベイスターズ。初のリーグ優勝へ向けて若手選手の台頭が不可欠である。そのキーマンとして指揮を執るアレックス・ラミレス監督はまだ一軍出場がない2人の若手選手の名前を挙げた。
その1人が今年2年目を迎える網谷圭将(千葉英和出身・捕手)だ。ラミレス監督は昨年から網谷のことを絶賛していた。将来的には「3割、30本」を狙えるスラッガーになると期待している。ラミレス監督はNPBで通算2017安打、380本塁打、1272打点を達成した名スラッガーである。そのラミレス監督が期待するのだから、ファンも期待したくなる。
その網谷の高校時代(千葉英和)を振り返っていくと、網谷は1年夏からレギュラーとして出場。その長打力は同世代の打者と比べても際立っていて、2年時には千葉県屈指のスラッガーと呼ばれるようになる。3年春の県大会では140メートル弾を放ち、打者としてのポテンシャルの高さは、素晴らしいものがあったが、網谷の最後の夏は、惜しくも初戦で松戸国際に1対4で敗れている。
その年の秋に育成枠で指名を受けた網谷。1年目に、ファームで19試合の出場にとどまったが、オフに行われたアジアウインターリーグでは、50打数19安打、打率.380と高打率を残し、今シーズンに期待を持たせる内容を残した。プロ入りして、持ち前のパワーに加えて、レベルが高い投手に対応する技術を身に付けてきた。
3年目に期待がかかる
飯塚悟史選手(※写真は日本文理時代)
2人目が飯塚悟史(日本文理出身・投手)。高校1年のときから145キロを計測する速球派右腕だったが、速さだけを追い求めるあまり、フォームを崩し、コントロールが悪くなっただけではなく、怪我も多かった。転機になった2年夏の決勝戦後。勝てる投球をするためにはどうすればいいか追求したところ、制球力重視のフォームにチェンジ。しばらくは球速が130キロ台中盤に落ち込んだものの、フォームが馴染んだ3年夏には140キロ台中盤の速球とキレのある変化球をコントロールできるまでになり、夏の甲子園ベスト4に導く活躍を見せた。甲子園で魅せた投球の精度の高さは、超高校級と呼ばれ、「大人の投手」と評価するスカウトもいた。
横浜DeNAベイスターズから6位指名を受けた飯塚は、プロ1年目はファームで5試合を投げて、防御率0.60と好成績を残し、2年目は二軍ローテーションに定着し、6勝7敗、防御率3.52と順調にステップアップを見せている。飯塚の魅力は高卒選手とは思えないほどの精神力と投球レベルの高さがあることだ。今年は一軍入りを果たすためによりストレートの球威、球速にこだわっていきたい。
2人とも今年の春季キャンプの一軍メンバーに選ばれ、なんとしてもアピールしなければならないキャンプとなる。網谷は筒香嘉智の後継者と期待されており、飯塚も将来像として昨年引退した三浦大輔のような投手になることを望まれている。
今シーズンのDeNAはラミレス監督から大きく期待される網谷と飯塚の活躍に要注目だ。