試合レポート

志布志vs甲南

2016.07.19

志布志、継投でピンチしのぐ

 志布志と鹿児島甲南は5月のNHK旗でも1回戦で対戦しており、このときは2時間55分の壮絶な点の取り合いの末、延長11回で志布志が劇的な逆転サヨナラ勝ちしている。勝てば志布志は34年ぶり、鹿児島甲南は37年ぶりとなる8強入りをかけて、両者が再び対戦した。

 志布志は初回、一死から四球、ライト前ヒット、4番・山本 克海(2年)の意表を突くセーフティーバントが決まって満塁とすると、1年生ながら5番に座る岡元 陸が走者一掃のセンターオーバー三塁打を放って先制した。

 NHK旗のような打撃戦を予感させるような初回の3点だったが、2回以降は両投手陣を中心とした粘りの投球と守備で1点を争う緊迫した展開に。中でも志布志の先発、右サイドスローの田中 峻太郎(3年)が安定しており、打たせて取る投球で、3回戦・沖永良部戦で6点ビハインドをひっくり返し5回コールド勝ちした強打の鹿児島甲南打線を8回まで散発3安打1失点で流れを作った。

 9回、3点差を追いかける鹿児島甲南は先頭の4番・大園 大輔(3年)がライト線に二塁打を放ってチャンスを作る。四球で一二塁となったところで、志布志・下山 慎吾監督は田中からエース遠矢 隼平(3年)にスイッチ。5回以降好リリーフで踏ん張っていた8番・石崎 誠太郎(3年)のタイムリーで2点差まで詰め寄り、なおも満塁として一打同点、逆転のチャンスを作ったが、最後は代打・榎木 悠真(3年)がサードゴロで打ち取られ、志布志が34年ぶりの8強入りを決めた。

(文=政 純一郎

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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