文徳vs天草
得点シーン(天草)
4月1日
離されそうになっても粘り強かった-。
11対6
最終的には5点差がついたが、天草の粘りと伸び伸びとした野球はさわやかさを残してくれた。
この日は、年度初めの4月1日。
野球部の顧問だった先生二人が異動になったため、この日の試合に来ることができなかった。
「なんとか勝って次の試合、(二人の)先生に見に来てもらおう」
そんな選手の思いが、力となった。
2対2と同点の3回、天草は2死から6番・田上雄大の適時三塁打で逆転したが、その裏、文徳は2番・米田志の適時三塁打などで一挙5点をあげ、リードを4点と広げた。だが、粘り強い天草は負けていない。すぐさま3本の単打を絡めて2点、5回にも2番・金子宗志郎の適時打で1点差まで詰め寄った。
しかし、文徳は8回に3点、9回に1点を追加し、ゲームセット。
試合に敗れた天草だが、選手たちからは二人の先生に思いを込めながら、伸び伸びと躍動している姿が印象的だった。
その結果、強豪相手に臆することなく、12安打という数字も残した。
伸び伸びと自分たちのプレーを最大限に発揮した天草ナイン。
その思いは異動することとなった二人の先生にもきっと届くはずだ。
(文=PNアストロ)