桐蔭学園vs日大藤沢
2年生右腕藤岡 投打に渡る活躍で桐蔭学園4回戦進出!
今日は東京で降雪が観測され、前日の雨により開催が危ぶまれたが、時間を遅らして、試合を行った。俣野横浜薬科大学スタジアム(以下ヤクスタ)では強豪校同士の対決。関東大会出場の桐蔭学園と07年選抜出場経験のある 日大藤沢 の対決だ。試合は予定時間から1時間4分遅れて12時4分にプレーボール。
日大藤沢 の先発後藤(背番号10)をつけたオーソドックスな右投手。ストレートは130キロそこそこだが、スライダーとチェンジアップを交えて打たせて取る投球が持ち味だ。桐蔭学園打線は後藤を攻め立てる。ワンアウトから2番安田がセンター前ヒット。ツーアウト二塁から4番渋谷がライト前ヒットで、1,3塁とチャンスを広げて、5番若林がライト前ヒットで桐蔭学園が先制する。
対する桐蔭学園の先発内海(うちうみ 2年)は期待の大型左腕。だが、調子が芳しくないようで、1番石橋にセンター前ヒットを打たれると、2番篠原にはフォアボールを許して、ノーアウト1,2塁。バントで送ってワンアウト2,3塁となって4番島仲にはフォアボールでワンアウト満塁。5番三戸がライト超えのタイムリー。これでまず1点先制。だが、バッターランナーの三戸が飛び出し、挟まれる。挟殺プレーの間にもう一人ランナーがかえり、2点目。そして6番落合にセンターオーバーのツーベースを打たれて、この回3点目。 日大藤沢 が試合の主導権を握る。
桐蔭学園の内海は2回には三者凡退に切り抜け、復調の兆しが見えたかとおもったが、3回に三者連続四球を与えてしまい、内海はここで降板する。内海に代わってマウンドに登ったのは2年生右腕藤岡。ワンアウト1,2塁(最初に四球をもらった打者が盗塁死によりワンアウト)から登板となった藤岡。藤岡は常時130キロ台後半のストレートに、切れのあるスライダーでこの回のピンチを切り抜ける。両投手が抑えて、0点行進。
そして6回の表をむかえた。桐蔭学園の先頭はここまで1安打の渋谷。渋谷は甘く入ったチェンジアップをレフト線へ運ぶツーベース。5番若林もこの日2安打目となるセンター前ヒットでノーアウト1,3塁。6番加藤に代わって、代打の高橋が1点差に迫るレフト前タイムリー。そして犠牲フライにより同点に追いつく。藤岡の好リリーフとこの同点劇により、流れが桐蔭学園に傾きつつあった。そして8回。先頭の渋谷がフォアボールで出塁。ワンアウト1,2塁となって、7番に入っている藤岡がセンター前タイムリーで勝ち越し。そして8番岩崎がスクイズ。5対3と貴重な追加点を入れた。9回の表、1,3塁から相手バッテリーの隙をついて、ダブルスチールを敢行。ダブルスチールは成功し、6対3と貴重な追加点を入れる。
そして9回の裏、桐蔭学園の藤岡がレフトフライ、センターフライ、そして最後の打者を得意の速球で見逃し三振に打ち取り、ゲームセット。桐蔭学園は逆転勝ちで3回戦に進出した。
やや初回こそ硬さが見られた桐蔭学園ナインだが、自慢の粘り強さを発揮して、逆転勝ちした。逆転勝ちの流れを呼び込んだのは藤岡の好投だろう。最速140キロのストレートに、切れの良いスライダー、カーブ、チェンジアップで 日大藤沢 打線を完全に沈黙させた。
彼の好投によりリズムが生まれて、桐蔭学園らしい粘り強い攻めで同点に追いつくと、藤岡が勝ち越しのタイムリーを打った。まさに投打にわたる活躍で、勝利に貢献した。強豪 日大藤沢 に逆転勝利した上に、2年生藤岡の活躍。これで勢いに乗れるのではないだろうか。桐蔭学園は内海、藤岡、石垣と投手陣は充実しているだけに、勢いは一過性なものではなく、今大会通して続いていきそうだ。
桐蔭学園は日曜日、横須賀スタジアムで日大高と対戦する。
(文=高校野球情報.com編集部)
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桐蔭学園 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 | 6 | ||||||
日大藤沢 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
桐蔭学園:内海、藤岡 ― 渋谷 日大藤沢:後藤,中瀬 ― 島仲