中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず
青木勝吾、蔵並龍之介(中央学院)※写真は過去の取材より
<第96回選抜高校野球大会:中央学院5ー2青森山田>◇28日◇準々決勝◇甲子園
中央学院(千葉)が青森山田(青森)に逆転勝ちを収め、春夏通じて初めて4強入りを果たした。千葉勢のセンバツ4強は2019年準優勝した習志野以来、5年ぶり。
初回に1点を先制されたが、2回に先発の蔵並 龍之介投手(3年)が同点打を放つと、1番・青木 勝吾外野手(3年)が2点適時二塁打を放って逆転。4回にも青木の2点適時二塁打を放って試合を決めた。青木は3打数3安打4打点の大活躍だった。
大会初登板先発の蔵並は8回途中1失点に抑えると、リリーフした颯佐 心汰内野手(3年)も1失点に抑え逃げ切った。蔵並は「投球練習でうまく投げられないことがあった。それでも相馬監督に投球のイメージを変えることだよ、とアドバイスをもらって、フォークをベースの手前ではなく、キャッチャーに捕ってもらうイメージで投げることができた」と聖地の初マウンドを振り返った。
リードした飯山 成夢捕手(3年)も「青森山田打線は前回の試合を見てインコースの使い方が鍵になるかなと思っていました。そこに投げられた蔵並はさすがだった。守る時間は長くて本当にしんどかった」と嬉しそうに汗を拭った。
青森山田は、毎回走者を出しながら決定打が出ずに初の4強はならなかった。しかし、木製バットを使用する吉川 勇大内野手(3年)が全打点をたたき出す3安打2打点、同じく木製バットを使用する対馬 陸翔外野手(3年)も3安打をマークするなど、新基準バット採用の初の大会で「新たな風」を吹かせた。
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