都府中西vs東京成徳大高
4番・磯君(都府中西)
府中西、中盤に突き放して一気にコールド勝ち
花見客で賑わう駒沢公園内の駒沢球場。外野後方の桜の木もほぼ満開に近い状態だ。そんな景観の中で行われた試合。
序盤は淡々とした展開だったが、2回、3回と東京成徳はチャンスを作りながらあと一本が出ないで、得点機を逸していた。
それだけ、 府中西 の柴君が要所を締めてよく踏ん張ったともいえよう。柴君は体を倒し気味に一見ぎくしゃくして見えるやや変則タイプだが、スーッと抜いたチェンジアップが有効だった。終わってみれば、7回を投げて被安打6、与四球は1での完封は立派だった。
0―0のまま迎えた4回、 府中西 は二番清水君が右越二塁打すると2四球で無死満塁とする。ここで五番鈴木研君が三遊間を破り二者を迎え入れる。続く湯田君も左前打すると暴投もあって3点目が入った。
6回にも 府中西 は2死から湯田君の中前打と四死球で満塁とすると九番長谷川君がしぶとく三遊間を破る。7回にも安打と野選で無死一二塁から柴君が左中間二塁打で返し、中継ミスの間に三塁へ。さらに暴投があって7点目が入りコールドゲームとなった。
序盤の展開からすれば、こうした形のコールドゲームはまさかという感じだった。
ほとんどグラウンドがない状況で日々の練習をしているという東京成徳大高は石井英機監督が工夫しながら練習メニューを組んでいるが、競り合う部分になるとどうしても細かい部分でのミスが出てしまう。このあたりは、やはり恵まれたグラウンドでもっと伸び伸びとした練習をしたいというのが本音でもあろう。
(文=手束 仁)
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