杉本 京太 (鳴門)
- 寸評
- 1年生の頃から甲子園に出場し、チームでは中心的な役割を果たしてきました。選抜では、4番・一塁手として出場。右にも左にも強い打球を飛ばすのが、この選手の持ち味です。
(第一印象)
以前は始動も遅く、長距離砲の雰囲気がありました。しかし選抜では、平均的なタイミングで動き出す、中距離打者の様相が強くなってきました。どちらかというと、広角に打てるポイントゲッター、今はそんな感じに変化してきました。
(守備・走塁面)
元々は二塁手でしたが、選抜では一塁手として出場。しかし二回戦の作新学院戦では、レギュラー選手の故障などもあり、再び二塁を守る場面も観られました。そのためフットワーク・キャッチングなどを見ていると、それほど動きの悪い選手ではありません。ただ安定感に欠ける部分があるのと、打撃を活かすために一塁を守っているのだと思います。上のレベルでは、再び守備的負担の大きなポジションを任されるのではないのでしょうか。
一塁までの累間は、4.6秒台ぐらいで到達。これを左打者に換算すると、4.35秒前後と高校生としても平均的です。新チーム結成以来の97打席で4盗塁ですから、プロの規定打席に直すと1シーズン18個ぐらいのペースで走っている計算になります。走力・守備力共に光るものはありませんが、けして身体能力が低い選手ではありません。
(打撃内容)
<長所>
始動を少し早めたりして動作に余裕をもたせたり、ベース側にインステップして踏み込んでいたのを、まっすぐ踏み出すなどと打てる幅を広げようという意識が感じられます。特に特徴的なのが、コースによって踏み出す位置を変えていること。外の球はインステップし、真ん中~内角よりの球には真っ直ぐ踏み出します。また踏み込んだ足元もインパクトにブレないので、外の球にも強く叩くことができます。
少し打撃の準備である「トップ」を作るのが遅かったのが、早めに準備できるようになりました。バットを上からミートポイントまで振りおろし、ロスの少ないスイング。更にボールを捉えてからの弧の大きさも健在で、最後までシッカリ振り抜けます。
<課題>
以前も指摘したのですが、強打者の割に「トップ」が浅いのが気になります。トップの深さは、弓矢の弓を強く引くのと同じ役割があり、打球への大きな反発力につながります。上のレベルを意識するならば、トップを力まない程度に深く取ることが求められます。また以前よりは目線が動かなくなったのですが、やはり打ち終わったあと体が前にツッコム傾向が観られます。できるだけ手元まで引きつけて叩けるようだと、安定した打撃が身につけられると思います。 - 将来の可能性
- いろいろ、思考錯誤の跡は観られます。それだけ日頃から考えて、野球に取り組めているのでしょう。卒業後も、大学などで野球を続けて行ける力がある選手。これからも、その先を見据えて日々精進して頂きたいと思います。2012年度の、徳島を代表する強打者ですと言って過言ではありません。
- 情報提供・文:2012.04.07 蔵建て男



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