要注意!足裏や足指にできる痛い皮膚病変って?
イボはウイルスによって感染するため、皮膚に小さな傷がある場合は清潔に保つことを心がけよう
足裏や足指にできる痛い皮膚病変
硬いスパイクを長時間履いていたり、ランニング量が急激に増えたりすると足のトラブルに見舞われることがあります。摩擦などで皮膚が硬くなってしまった状態を「タコ」と言いますが、部分的に刺激が集中した状態が続くと皮膚の角質が芯を形成してより深いところまで伸びていき、神経を圧迫して痛みを伴うようになります。硬くなった部分を見てみると中心に魚の目のように丸い芯が見られることから「魚の目」と呼ばれています。
タコには芯がありませんが、魚の目には芯があり、皮膚の深部(真皮)にまで達しているため神経を刺激して痛みを伴います。痛みが続くとプレーにも影響が出てしまうので、早め早めに対応するようにしましょう。症状の軽いものであれば、皮膚の角質を柔らかくするサリチル酸を含む市販薬でケアを行うことも可能です。
入浴後など皮膚が柔らかくなった状態で市販薬を使用し、皮膚の色が白く柔らかくなった部分をタコ・魚の目削り専用のヤスリやカッターなどで削るようにすると小さくなります。魚の目の場合は芯を取ってしまわないと何度も繰り返しできてしまうため、こまめにケアをしていくことが大切です。芯が深い場合や市販薬を使用しても改善されないときは、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。
また魚の目と間違いやすいものの中に「イボ」があります。イボはウイルスによって感染する病変で、健康的な皮膚には感染しないと言われていますが、皮膚に小さな傷があったり、身体の免疫力が低下していたりするとウイルスの侵入によって皮膚内部の細胞に感染し、イボを形成すると言われています。イボはタコや魚の目と違って削ったり、触ったりしていると他の部位に感染してしまうことがあり、家族間でも同じタオル、バスマットなどを使用することで感染してしまうことがあるので注意が必要です。
特に足裏や足指などにできたものがタコなのか魚の目なのかイボなのか、判断がつかない場合は早めに医療機関を受診して適切な処置を受けるようにしましょう。
文:西村 典子
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