冬の怖い病気!インフルエンザを予防しよう
インフルエンザを予防しよう!
手をしっかり洗うことで感染経路を遮断し、インフルエンザから身体を守ろう
寒い時期になると流行の兆しがみえるインフルエンザ。なぜ夏ではなく冬に流行するのかというと、インフルエンザウイルスは「高温・多湿」の環境に弱く、「低温・乾燥」の冬はウイルスにとって好都合な環境となるからです。また毎年のように流行してしまうのは、インフルエンザウイルスが毎年突然変異を起こしてしまうため。同じ型のウイルスであればあらかじめインフルエンザに対抗する抗体を作ったり、ワクチンを作ることが出来ますが、突然変異したウイルスに対しては、どうしても後手後手にならざるをえない状況です。
インフルエンザを予防する対応としては、
1)ウイルスなどの病原体と接触しないこと
2)ウイルスの感染経路を遮断すること
3)体調を整えて免疫力を高めること
の3つを意識することが大切です。
1)病原体と接触しないようにするためには、マスクなどを着用したり、人の多いところへの外出を控えるといったことが挙げられます。また家族などでインフルエンザにかかった人がいた場合、別室に隔離してなるべく接触を控えるようにする、病原体が付着していると思われる衣服などを洗浄することなどを心がけましょう。しかし病原体は目に見える大きさではないため、なかなか難しいのが現状です。
2)病原体が体内に入る感染経路を断つことで、インフルエンザを予防することができます。感染経路には、感染している人が咳やくしゃみをして病原体を周囲にまき散らす「飛沫感染」、空気中の病原体を吸い込むことで起こる「空気感染」、食べものなどから感染する「経口感染」、感染している人が触れたものに他の人が触れることで起こる「接触感染」の4つの経路が考えられます。毎日行う「手洗い」「うがい」などの対策は主に病原体が感染経路から体内に入ることを防ぐ効果があります。またマスクは病原体が体内に入らないようにするだけではなく、感染の疑いがある場合に病原体を拡散させないことにつながります。
3)たとえ病原体が体に侵入したとしても、病原体に対する免疫力が高ければ、感染・発症を防ぐことが可能です。インフルエンザによる学級閉鎖などが起こってもクラス全員が感染しないのは、一人一人の免疫力には個人差があり、それぞれのコンディションが違っているためなのです。個体条件を変える要因としては「予防接種」や「免疫力を高めるための生活習慣」が挙げられます。
病原体に触れない、感染経路を手洗い、うがいで遮断する、免疫力を高めるためにバランスのよい食事や十分な睡眠をとることを心がけ、インフルエンザを予防しましょう。
文:西村 典子
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