椅子に正しく座ろう!
椅子に正しく座ろう
正しく椅子に座ることは腰痛の軽減にもつながるので、ぜひチェックしてみよう。
野球の練習時間は、平日であれば朝や夕方に行われることが多く、日中は授業を受けていることと思います。体育などの科目を除けば、日中の大半を椅子で座って過ごしているのではないでしょうか。腰痛に悩む選手や腰に違和感のある選手にとって、長時間の授業は椅子に座り続けなければならないという姿勢が苦痛であることも考えられます。皆さんはどのように椅子に座っているでしょうか。
【注意したい姿勢】
一番注意したいのは背中を丸めて座る猫背の姿勢です。椅子に浅く腰かけ、頭を前に突き出すようにすると身体が「く」の字になってしまいます。本来もっている腰椎の自然なカーブに対して物理的なストレスがかかるだけではなく、内蔵が圧迫されて呼吸が浅くなり、頭の回転も鈍ってしまうことが考えられます。電車の中でスマホなどをのぞき込む姿勢を想像してみてください。
この状態を長時間続けていると姿勢が崩れ、首や背筋の負担が大きくなって腰痛を引き起こす一因になると考えられます。また逆に背もたれに寄りかかり、足を投げ出してふんぞり返った姿勢もよくありません。この状態では骨盤が前傾し、より一層「反り腰」になりやすく腰椎に負担をかけやすくなります。足を組む姿勢は骨格のゆがみを助長してしまいますので、足を組むクセがある人はなるべく足を揃えられるように意識してみましょう。
【正しく椅子に座るとは】
椅子に座るときは、お尻の部分が背もたれに軽くつくように腰かけます。背筋が自然に伸びる状態でお尻と膝の高さが同じレベルになる「L字型」が理想的です。椅子が高くて足が浮いてしまうときは、足元に踏台を置いて高さを調節するとよいでしょう。軽くあごを引くようにすると、自然にお腹が引っ込みやすくなります。膝と膝の間は握りこぶし一つ分くらい空けるようにし、足底をキチンと床につけておくようにしましょう。背もたれと腰の間のスペースが大きくなる場合は、クッションなどを利用するとよりラクに座ることが出来ます。
正しい姿勢で過ごしていても、時間とともに姿勢は崩れやすくなります。授業と授業の間の休憩時間に立ちあがって身体を軽くストレッチしたり、動かしたりしながら過ごすようにすると腰への負担も軽くなることが期待できますので、ぜひ行ってくださいね。
文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!