試合直前の食事はどんなものがいい?
試合直前の食事を考える
ご飯は身体を支えるエネルギー源。お腹が重くならない程度、かつこまめに補給を
試合から逆算して身体のコンディションを整えていくことが、試合でのパフォーマンスアップにつながりますが、試合前日や当日の食事も重要な要素の一つです。前日は食べ慣れないもの、生もの、脂っこいものなどは避け、消化によいものを中心にしっかりと炭水化物を中心とした食事をとりましょう。また特に前日などは緊張やプレッシャーなどを感じ、よく眠れないという選手もいるかもしれません。
カルシウムは不安感やイライラといった心の状態を穏やかにしてくれる効果が期待できるので、牛乳を使ったミルクココアやホットミルクなどで胃腸を温め、十分睡眠をとることも大切です。
試合当日の食事スケジュールは、試合時間から逆算して考えるようにします。朝食は試合でのエネルギー源を確保するためにも炭水化物を含む主食、糖質やビタミン豊富な果物などを中心にとるようにし、試合開始時間の3~4時間前には食べ終わっているようにしたいところです。試合時間が早く、自宅でゆっくり朝食をとる時間がない場合は、おにぎりや食べやすいパン、果物もしくはフルーツジュースなどを持参しましょう。
ウォームアップ前後では食べても身体が重くならない程度にとどめ、消化の良い物を中心にとるようにします。ジュースやバナナ、ゼリーなどは手軽にとることが出来ます。また身体を動かして汗をかくため、こまめな水分・ミネラル分補給を忘れずに行いましょう。試合が始まる頃には空腹は十分満たされ、かつ身体は軽いといった状態をつくり出すことが理想的です。
試合が始まってからも水分補給とともに、ゼリーやバナナ、小さめのおにぎり、パンなどの補食をとってエネルギー源を補給し、試合中にスタミナが切れることのないようにしましょう。
試合後は次の試合に向けて疲労回復をより早めるための食事をとるようにしましょう。炭水化物に加え、タンパク質を含む栄養バランスの良い食事をとり、さらに十分な休養をとることが次の試合でのコンディションアップにつながりますよ。
文:西村 典子
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