【中日】意外と少ない?2020年指名選手で甲子園経験者
土田 龍空(近江)
12月11日、中日は新入団選手の発表会を行った。その場で各選手たちが抱負を語っている。ドラフト1位の高橋 宏斗(中京大中京高)は、今シーズン限りで現役を引退した吉見一起が背負っていた背番号「19」に決まり、「すごく重い背番号だと自分の中で受け止めているので、見合った行動やプレーをしたい」と意気込んだ。
その高橋は今年行われた交流試合には出場したが、甲子園本大会への出場はない。その交流試合では智弁学園高に対し、延長10回を1人で投げ抜き、3失点、被安打5、11奪三振の結果を残している。甲子園での登板はこの1試合だったものの、2年秋の明治神宮大会では3試合で15回を投げ、自責点3の好投でチームを優勝に導いた。違う舞台ではあるが、全国で結果を残しているのだ。
その他のドラフト指名選手で高校時代に甲子園出場歴があるのは、ドラフト3位の土田 龍空(近江高)ひとりだけ。
土田は1年夏、2年夏と2度に渡って甲子園に出場した。1年時から背番号「16」を背負い「2番・遊撃」で4試合連続出場を果たすと、その4試合全てで安打を放ち打率.294とまずまずの結果を残した。準々決勝では金足農業高のサヨナラ2点スクイズの前に敗れたものの、吉田 輝星(現日本ハム)から二塁打を放っている。
2年夏は「1番・遊撃」で出場し4打数1安打の内容。自身の2つの失策もあり東海大相模高に敗れ初戦で姿を消した。最高学年となった今年は交流試合への出場も叶わなかった。
ドラフト2位の森 博人(豊川高→日体大)、同4位の福島 章太(倉敷工高)、同5位の加藤 翼(帝京大可児高)、同6位の三好 大倫(三本松高→JFE西日本)は高校時代に甲子園出場の経験はない。
中日は近年、根尾 昂(大阪桐蔭高/2018年1位)、石川 昂也(東邦高/2019年1位)と2年連続で高校時代に甲子園制覇という日本一を成し遂げた選手を指名し、獲得した。今年も甲子園ではないが、明治神宮大会で日本一となった高橋を迎え入れている。高校時代の成功体験をプロの世界でも活かすことができるだろうか。
<中日の2020年ドラフト会議指名選手>
※支配下のみ
1位:高橋 宏斗(中京大中京高)
2位:森 博人(豊川高→日体大)
3位:土田 龍空(近江高)
4位:福島 章太(倉敷工高)
5位:20110(帝京大可児高)
6位:三好 大倫(三本松高→JFE西日本)
(記事:勝田 聡)