近畿大会組み合わせ決定!明石球場のプチリニューアルにも注目‼
26日から始まる春季近畿地区高等学校野球大会の組み合わせが発表されました。
出場校を見ると、春の各府県優勝全てが秋の近畿大会出場校。さらに、比叡山を除く5校は秋春連覇です。
さて、今春の近畿大会の会場は[stadium]明石トーカロ球場[/stadium]です。(秋は、[stadium]ほっともっとフィールド神戸[/stadium])
春の兵庫大会をこの球場で試合をしたチームや、観戦された方は球場の変化に気づかれたかもしれませんが、今年から、ファウルグラウンドにブルペン(1組分)が新設されました。
これまではスタンド下に室内ブルペンがあり、投手はここを利用して登板に備えていましたが、今年から高校野球ではこのスペースは次の試合のチームの待機と投手の準備場所となり、試合中のチームの投手はファウルグラウンドのブルペンを使用することになります。
兵庫大会でこの球場で試合をした選手や監督にブルペンの件でお話を伺うと、「試合を見ながら投球練習できる。これまでは試合の様子を見にいかなくてはいけなかったですから」(選手)、「ベンチから次の投手の準備状況を見られるので、良くなったと思います」(監督)といった感じで、概ね好評でした。
スタンドからも、次の投手の準備状況が確認できます。また、将来ベンチ前のキャッチボールが禁止されることになったとしても、ファウルグラウンドのブルペンでキャッチボールをすれば問題ないことになりますね。
当然、スカウティング(いわゆる偵察)をするライバルチームもブルペンに眼を光らせることでしょう。スカウティングの役割には試合を観察するだけでなく、ブルペンやベンチの動きを観察することも含まれています!
なお、[stadium]明石トーカロ球場[/stadium]の室内ブルペンは今シーズン、一塁側が改修されて広くなりました。関係者の話によると、三塁側は今シーズンが終わってからのオフに同様の改修がされる予定とのことです。
現在、一塁側は塀が高くなり、球場外から中の様子が見えなくなりました。これまで試合を終えて外に出ると、ブルペンの前でミーティングをするチームもあり、次の試合に備えて試合前の投球練習をする投手からは「前の試合の選手が大勢寄ってくる感じで集中し難い」という声が聞かれたことがありました。外から見えなくなるということで、前の試合のチームと次の試合のチームがしっかりと遮断されることにも繋がりますね。来年には三塁側も同様になるはずです。
皆さん、プチリニューアルした[stadium]明石トーカロ球場[/stadium]での近畿大会の熱戦に注目しましょう!
そして、出場校だけでなく、出場できなかったチームの選手やマネージャーの皆さん。ぜひ、近畿大会に足を運んで、夏に対戦するかもしれないライバルチームをスカウティングしてみてください。ライバルチームが近畿大会に出場するということは、少しでも情報を得るチャンスです。ただデータをとるというだけでなく、チームがアップする姿から試合前のキャッチボール、シートノック、イニング間など全ての動きを観察する。これだけで随分と違うはずです。観客数次第では外野席が解放される可能性もあります。外野から見るのも一つの手と言えるでしょう。
指導者から命じられるだけでなく、『先生(監督)、明日の近畿大会の○○高校の試合。スカウティングに行ってもいいですか?』と選手やマネージャーが提案するチームがあってもいいと思います!
(文:松倉雄太)