和歌山の球児に希望の灯をともす和歌山大の初優勝
眞鍋雄己選手(和歌山大)
創部93年、歓喜の初優勝にナインは最高の笑顔を見せました。
昨日(5月17日)行われた近畿学生野球連盟春季リーグ戦。和歌山大学が奈良学園大学を4対0で破り、9勝3敗の勝ち点4で初優勝を決めました。6月5日から始まる全日本大学野球選手権も初出場です。
近畿学生野球は奈良学園大学が昨秋まで15季連続優勝中。この絶対王者を倒した和歌山大学は国立校。しかも和歌山県内の大学で、唯一の硬式野球部です。
チームを率いる大原弘監督は桐蔭高校出身。母校のコーチを経て2008年に就任した際、チームは3部に降格していました。そこからチームを立て直し、2012年秋に念願の1部復帰。昨年は春が3位、秋が2位と着実に力をつけてきていました。
この大原監督の参謀役を務めるのが石谷俊文コーチ。向陽高校の監督として2010年春に21世紀枠で[stadium]甲子園[/stadium]に出場しました。
そして「三人目の監督」と指揮官が全幅の信頼を置くのがキャッチャーの眞鍋雄己選手(4年・高川学園)。大学野球では異例とも言える2年生の秋から主将を務め、全体練習が週4日ほどという環境のチームをまとめてきました。
2年生の秋から主将。高校野球で言えば1年秋から主将をする感覚ですね。
和歌山の少年球児や高校球児にも希望の灯をともす和歌山大の初優勝。次は神宮の舞台での躍動が楽しみです。
優勝を決めた5月17日の先発メンバーと投手リレー。
1番ショート 田頭優人(3年・市岡)
2番サード 大畑達矢(3年・智辯学園和歌山)
3番キャッチャー 眞鍋雄己(4年・高川学園)
4番センター 池内健人(4年・丸亀)
5番ファースト 馬場航平(2年・奈良郡山)
6番セカンド 宮井佑輔(2年・和歌山向陽)
7番レフト 土田佳武(1年・山梨学院)
8番ライト 山口奎(4年・桐蔭)
9番指名打者 田淵公一郎(2年・京都鳥羽)
先発ピッチャー 貴志弘顕(2年・桐蔭)
二番手ピッチャー 野山純一(3年・鳥取西)
(文:松倉雄太)