球界屈指の変化球の使い手・菅野智之(巨人)を支える指先感覚の鋭さ
菅野智之選手(巨人)
菅野智之が指先感覚の良さを生かして今年も新たな球種を習得!
WBC代表に選ばれた巨人の菅野智之(東海大相模出身)といえば、多彩な変化球を投げる投手として有名だ。カーブ、スライダー、シュート、ワンシーム、フォーク、カットボール、パワーカーブ。オフに取り組んでいるフォーシーム・チェンジアップ…。これだけ変化球を操れるプロ野球投手もそうはいないだろう。
さらに菅野が取り組んでいるのは、カットボール。ほぼストレートと同じスピードでベース手前で少し曲がる軌道を求めており、この2月のキャンプでもすでに試しており、手ごたえを掴んでいるようだ。
菅野は大学時代(東海大)から指先が器用な投手で、リリース時の指の角度を少しずらしたり、プロ入り後も、今はドジャースで活躍する前田健太からスライダーの握りを教わるなど、変化球習得にどん欲な姿勢を見せる菅野。
前田から教わったスライダーの握りで実践すると、右腕に張りがいつもよく強く出てしまったので、スライダーの握りに耐えられるよう、指の力を鍛えるトレーニングを始めるなど、創意工夫を怠らないのが菅野の凄さだ。
今年のWBCは主力投手として期待された大谷翔平は代表を辞退。菅野にかかる期待は多くなっている。オフに取り組んできたフォシーム・チェンジアップ、カットボールをマスターし、世界の強打者たちにどう挑んでいくのか、注目だ。