『バトルスタディーズ』特別企画! 「芹玲那(グラゼニ女子・高校野球タレント)のドラフトレポート」第3回
『バトルスタディーズ』特別企画!
「芹玲那(グラゼニ女子・高校野球タレント)のドラフトレポート」第3回
「四国アイランドリーグPlus」坂口 裕昭 事務局長 独占インタビュー!
皆さん、こんにちは!
バックネット裏のハンカチ娘、高校野球タレントの芹 玲那です!
ドラフト・レポート第3回は、「四国アイランドリーグPlus」の事務局長を務められている坂口 裕昭さんの独占インタビューをお届けします!
「四国アイランドリーグPlus」とは、四国4県を拠点とするプロ野球独立リーグです。
グラゼニは、“グラゼニ賞”という形でリーグを応援して4年目。
そのご縁で、今回独占インタビューに成功しました!
NPB入りを目指す選手たちがプレーしており、2005年の創設以来、過去10年間で42名の選手がドラフトに掛かった注目のリーグ。
高校を卒業してすぐ、ここからNPB入りを目指そうと入団テストを受ける球児も多くいます。
又、今年のパ・リーグ首位打者&最多安打王、千葉ロッテマリーンズの角中 勝也選手や、中日ドラゴンズのセットアッパー、又吉 克樹投手もここからNPB入りを果たしました!
毎年NPBへ選手を輩出し続ける四国ILの強さの秘訣や、ドラフト会議の裏側等…
更にドラフト会議が楽しみになるポイント盛り沢山!必読です!
―――まず、四国アイランドリーグPlusについて教えて下さい!
坂口さん:NPB入りを目指す選手たちのチャレンジの場所!リーグは、「選手の育成」に力を入れています。四国4県を拠点として、年間を通して野球は勿論、野球教室等の地域貢献活動も行っている、地域密着型の独立リーグです。
徳島インディゴソックス
香川オリーブガイナーズ
愛媛マンダリンパイレーツ
高知ファインティングドックス
この4チームでのリーグ戦に加えて、北米遠征や福岡ソフトバンクホークス、読売ジャイアンツの3軍との定期交流戦、みやざきフェニックスリーグへの参戦など、NPB球団との交流戦も積極的に行って、選手のアピールの場を増やしています!
―――毎年リーグの中からどのくらいの選手がドラフト候補に挙がりますか?
坂口さん:調査書が来るのが毎年15人前後かな。
実は、「えっ?彼が候補なの?」って選手もいたりする(笑)
そこから球団がリストアップしつつ、絞られていくね。
毎年平均5人前後…昨年のドラフト会議では6人が指名されました!
――どのくらいの時期に絞られていくんでしょうか?
坂口さん:リーグ戦が終わる9月中旬以降から徐々に、ですね。
ゼネラルマネジャーなど、NPB球団の幹部が直接試合を観に来ると期待大な選手!
10月のフェニックスリーグが最終チェックの場になるから、NPB球団側もドラフト会議直前までは3位以降ギリギリまで決めないんだよね。
―――かなりギリギリなんですね…!ところで、先ほど仰っていた「調査書」というのはどんな内容でしょうか?
坂口さん:球団によって違ったりするけど、主に生年月日とか家族構成だったり、プロフィールだね。
ここは本人が書きます。
球団側としては、「入団から現在までの成長」を一番の重点ポイントとして書く。
この調査書を渡すタイミングは、選手によって変えてるんだよね。
選手によって、すぐ渡した方がモチベーションを高められるタイプもいれば、逆に気負いすぎてしまう選手もいる。
まず球団に調査書が来たことを話して、監督だったり、選手に近しい存在の人と話し合っていつ渡すのか決めます。
―――なるほど…。一人一人ときちんと向き合って、選手のことを熟知しているんですね。
私が過去2回四国アイランドリーグPlusの試合を観て、その後選手にインタビューさせて頂いた時も、選手と球団関係者の方がとても仲が良いのが印象的でした!
ところで、今年は投手を中心に大学生、高校生が豊作と言われていますが、ぶっちゃけどう感じてますか?
坂口さん:いやー、ウチにとっては厳しいね(笑)
学生や社会人野球も毎年気になります。
上位指名の結果によって、候補に挙がりながらも指名されず涙した選手が過去にもいた。
先に上位で希望選手が獲れてしまうと、特にポジションが同じ場合、指名されなくなってしまうからね。
―――そんな中でも、四国ILにもドラフト注目候補に挙がっている選手がいますよね?坂口さん的イチオシの選手を教えて下さい!
坂口さん:
まず、本指名を期待されているのが徳島インディゴソックスの福永 春吾投手。
■福永 春吾選手(徳島インディゴソックス)データ
1994年5月14日(21歳)
185センチ90キロ 右投右打
クラーク記念国際ー06ブルズ
四国IL 2年目
2015年、2016年最多奪三振賞
□最速152kmのストレートと空振りをとれるスライダーが武器
坂口さん:福永は入団当時から別格だった。
四国IL1年目の昨年のドラフト候補にも挙がっていたけど、「もう1年リーグで経験を積んで、来年の本指名を狙おう」と本人も含めて話し合い、今年1年間練習に取り組んできた。
とにかく練習熱心。
結果も残したし、一番可能性がある選手かな!
それから、坂口的イチオシは高知ファインティングドックスの平良成投手。
■平良 成選手(高知ファインティングドックス)データ
1990年4月20日(26歳)
173センチ80キロ 右投右打
浦添ー琉球大
四国IL 3年目
□球速より早く感じるストレートと大きく変化するカーブのコンビネーションが武器
坂口さん:国立大出身、背が低い…と野球選手としては光を浴びづらいタイプでしょ?
でも、ストレートの速さが良い。(MAX153キロ)
昨年は調子に波があって、コントロールもイマイチだったけど、今年はそれも良くなって、抑えとして、今フェニックスリーグでも活躍してる。
平良が指名されたら、「独立リーグがあってよかった」と思ってもらえるだろうし、他の選手にも刺激になるから是非指名されてほしい!
あと、穴も知りたいでしょ?(笑)
穴は徳島インディゴソックスの木下 雄介投手!
■木下 雄介選手(徳島インディゴソックス)データ
1993年10月10日(23歳)
183センチ82キロ 右投右打
生光学園ー駒澤大(中退)
四国IL2年目
□MAX150キロの空振りをとれるストレートと落差の大きいフォークが武器
坂口さん:
木下はとにかく経歴が特殊で……。
高校時代は、名門・生光学園でプレーして、四国選抜にも選ばれる選手だった。
駒澤大に入学したけど、ケガで退学して就職。
それから1年半も野球から離れてたけど、増田 大輝選手(徳島ISー巨人)の紹介で個別トライアウト受けて、昨年から入団した選手なんだけどね。
2月の時点では、ブランクあるから走り込みにもついてこれなかった。
だけど、5月から試合に出られるようになって、成績よりも球質の良さが目を惹いたんだよ。
環境によって自分を追い込むことが出来る選手だし、育成でもいいからNPB入って、どう成長するか見たい選手だね!
―――ありがとうございます! 毎年NPBへ選手を輩出し続ける四国ILの強さの秘訣ってなんでしょう?
坂口さん:四国ILでも1年目から即戦力っていうのは稀で、大体3、4年かけて育成していく。
ドラフトにかかるのは19歳~24歳が中心で、25歳以上は一軍で活躍できる即戦力のみになってくるから厳しいんだけど、だからといって若手選手ばかり獲るのは違うんだよね。
例えば、愛媛マンダリンパイレーツの正田 樹投手は大ベテランで、年齢も10歳以上違う選手もいる。
先輩から得られるものはすごく多いし、逆に若手から刺激を受けるということもある。
選手を獲るときは、チームのバランス見て、チーム全体で成長していけることを考えて選ぶね。
だから、主将選びも重要!
2月1日からの合同自主トレで、様々な選手が集まってくるから、そこで主将経験ある選手、チームをまとめることの出来る選手を重点的に見る。
縦社会な野球界だけど、壁を作らないでほしい。
そういった意味もこめて、愛媛マンダリンパイレーツの主将に選ばれたのが鶴田 都貴選手。
捕手というポジションもあったけど、年齢的にも中間で、独立リーグの経験も豊富。
先輩への橋渡し、若手へのアプローチも出来ると踏んで指名したんだけど、強いチーム作りにおいて、いい働きをしてくれてる。
あとは、選手、監督、コーチの食事の場を設けて、「どうしていくのか」しっかり話う機会を作ってることかな!
―――熱いお話をありがとうございます! 最後に、坂口さん的ドラフト会議の注目ポイントをお願いします!
坂口さん:ドラフト1位の競合によって、後がかなり変わってくるから注目して見ててごらん。
2巡目以降、外した球団がどのポジションを獲っていくのか。
ほぼどの球団も1位は投手を狙ってくるだろうから、野手に狙いを変えるのか、投手を枚数で稼ぐにいくのか…とかね!
―――選手がどの球団に指名されるかだけでなく、球団の戦略も注目ポイントですね!
…以上、四国アイランドリーグPlus事務局長・坂口裕昭さんへのインタビューでした。
坂口さん、本当にありがとうございました!
■徳島インディゴソックス プロ野球ドラフト会議パブリックビューイング&記者会見の開催決定!
ここで私から一つお知らせがあります。
運命の日となる、ドラフト会議当日の10月20日17:00~
ゆめタウン徳島 1Fセントラルコートにて行われる
『徳島インディゴソックス プロ野球ドラフト会議パブリックビューイング&記者会見』へ芹 玲那、ゲスト出演させて頂くことになりました!
当日は会場にいらっしゃった皆さんとドラフト会議の中継を観ながらトークします。
又、Facebook LIVEでも会場から生配信予定!
ドラフト会議の感動を是非一緒に分かち合いましょう!
次回はドラフト会議を終えての記事を配信します。
それではまた…
特技は甲子園歴代優勝校の暗唱、芹 玲那でした!
『バトルスタディーズ』最新単行本第7巻、絶好調発売中!!
『バトルスタディーズ』公式ツイッター、始めました!
@BATTLESTUDIES01
★プロフィール★
芹 玲那(せり れいな)
週刊モーニングで連載中の野球漫画「グラゼニ」公認PRガール「グラゼニ女子」メンバー。
特技は選手権大会歴代優勝校の暗記。
主に東京都大会と甲子園中心に観戦。[stadium]神宮第二[/stadium]、[stadium]神宮球場[/stadium]、[stadium]甲子園球場[/stadium]への出没率が高いです。
見かけた際は是非声をかけて頂けたら嬉しいです!
◆グラゼニ女子オフィシャルサイトも合わせてチェック!
■高校野球ドットコムにてスペシャルサイト更新中!