News

【決勝戦展望】作新学院か?北海か?見所を徹底紹介

2016.08.21

決勝戦へ勝ち進むのは?準決勝の見所を徹底紹介!

大西健斗(北海)

 激動の第98回高等学校野球選手権大会の決勝戦のカードは作新学院(栃木)と北海(南北海道)に決まった。
 地方大会は6月18日の沖縄大会開幕を皮切りに熱戦が始まったが約2か月の道のりを経てファイナリストが決まったのである。こうしてみると夏は長い大会なのだ。北海は6月29日が夏初戦で、1か月半をかけて甲子園決勝まで来たというのを考えるとなかなか感慨深い。
 地方大会を含め参加校3874校の頂点になるのはどちらか?決勝戦の見所を紹介していこう。

第1試合 作新学院(栃木)vs北海(南北海道)
 北海は攻守で粘り強いチームに成長。立ち上がり、安打を打たれても、失策が出ても、動じない。ガッツポーズをせず、淡々と自分のプレーに徹する北海ナインの試みが身を結びつつある。エースの北海 大西健斗の疲労が気がかりということをこれまでの展望でも述べてきたが、大西は初戦から全くぶれないのだ。140キロ前半のストレート、スライダー、カーブと、突出した球速・変化球があるわけではないのだが、コーナーにきっちりと投げ分け、ピンチになっても焦ることなく、自分のピッチングができる。これは単にメンタルトレーニングしたからと言って出来上がるものではない。確かに連投で疲労状態も気になるだろう。だが甲子園で投げる喜びが彼の力になっているのは間違いない。

 そして打線も速球の対応力が上がり、どこからでも点が取れる打線になってきた。まずどんな場面でも粘り強い守備を見せる。そしてセンター~逆方向へクリーンヒットを打ち返した打撃を決勝戦でも実践したい。

 作新学院は自慢の強力打線が準決勝では相手の失策が絡んでいたとはいえ、10得点を入れた打撃は、作新学院らしい打撃であった。試合序盤の速攻劇で主導権を握っていき、守り切る。そんな戦いができていた。
 決勝戦でも甘い球を逃さず、徹底的に畳みかけていきたい。投げては今井達也の疲労が気がかり。準決勝では最も調子が悪い試合で、やはり炎天下で投げてきた疲れは隠しきれない。今井が先発する可能性は高いが、今井は力を入れた時にしっかりと剛速球を投げ切れるので、最後まで今井のマックスの力を出すならば、リリーフで好投を見せた入江大生の投球も鍵を握るだろう。

 ロースコアを呼び込むのは、やはり両エースの投球次第。打撃戦でもいい、投手戦でもいい、9回まで手に汗握るような接戦を期待したい。

作新学院の勝ち上がり】
準決勝 対明徳義塾 10-2 レポート
準々決勝 対木更津総合 3-1 レポート 
3回戦 対花咲徳栄 6-2 レポート
2回戦 対尽誠学園 3-0 レポート

北海の勝ち上がり】
決勝 対秀岳館 4-3 レポート
準々決勝  対聖光学院 7-3  レポート
3回戦   対日南学園 4-1  レポート
2回戦   対松山聖陵 2-1  レポート

甲子園をもっと楽しむために

組み合わせが決定!最注目カード5試合を選定!
甲子園で一躍ドラフト候補に?!浜屋、松山、平林・・・まだまだいるぞ!甲子園注目投手!
甲子園の三大スラッガーは今井、村田、栗原だ!今大会の強打者・巧打者を一挙紹介!

組み合わせ表大会日程・応援メッセージ各代表のチーム紹介


注目記事
第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.26

【春季四国大会逸材紹介・高知編】2人の高校日本代表候補に注目!明徳義塾の山畑は名将・馬淵監督が認めたパンチ力が魅力!高知のエース右腕・平は地元愛媛で プロ入りへアピールなるか!

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

【奈良】智辯学園が13点コールド!奈良北は接戦制して3回戦進出!<春季大会>

2024.04.26

【春季奈良県大会】期待の1年生も登板!智辯学園が5回コールド勝ち!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!