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打撃不調の阪神、今季新戦力野手の出場ゼロでも首位に立つ強さ

2024.05.22


新潟明訓時代の漆原 大晟、仙台育英時代の山田 脩也

プロ野球が開幕してから、約2カ月が経とうとしている。各球団ともにドラフトで獲得した選手や新外国人、あるいは移籍で加わった新戦力たちが結果を残しつつある。

球団史上初のリーグ連覇を目指す阪神は、20日時点で首位に立っている。オープン戦では初戦から9連敗するなど、3勝14敗1分けの最下位。シーズン開幕当初も波に乗れなかったが、4月中旬の引き分けを挟んで7連勝を収めるなど、強さを発揮している。

新外国人投手として加入したゲラが中継ぎで21試合に登板し、フル回転している。21試合登板はチームトップで、リーグでもトップタイ。さらに防御率1.74と安定した成績を残しているのは心強い。

20.2回を投げて15奪三振と、三振を多く奪うタイプではないが、与四球3と制球力に優れ、岩崎 優投手(清水東出身)とともに、勝ちパターンを任されている。

現役ドラフトで加入した漆原 大晟投手(新潟明訓出身)も、中継ぎとして12試合に登板。防御率1.35と安定している。勝ちパターンの一角というわけではないが、僅差の場面を任されることもあり、ホールドを2つ記録。しっかりと役割を果たしている。

一方の野手では、新外国人選手の補強もなく、ここまで新戦力の1軍出場はない。

ドラフトで指名したルーキーたちも、2軍で汗を流している。ドラフト3位の山田 脩也内野手(仙台育英出身)は、高卒ルーキーながら39試合に出場。打率.248(101打数25安打)、OPS.632と結果を残している。

投手ではドラフト5位で高卒社会人出身の石黒 佑弥投手(星城出身)が、17試合に登板し防御率3.77とまずまず。1軍の中継ぎ投手陣の層は厚いが、結果を残し続けることでチャンスをつかみたい。

ドラフト1位ルーキーの下村 海翔投手(九州国際大付出身)は、トミー・ジョン手術を受け、今シーズン中の1軍登板は絶望的な状況だ。

※数字は2024年5月20日現在

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この記事の執筆者: 勝田 聡

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