『野球ノートに書いた甲子園2』 高知連合チームの取材秘話
『野球ノートに書いた甲子園2』
今回は“取材手記”をお届けします!
8月18日発売された野球ノートに書いた甲子園2は、おかげさまで多くのチームの皆さんに読んでいただいております。たくさんの感想やメッセージをお寄せいただきまして、ありがとうございました。さて、今回は、本の中に登場する『高知県の連合チーム』を取材時の手記を公開します!
- 取材手記
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高知連合チームの練習風景(2014年6月撮影)
あこがれの甲子園。
それは、高校球児であれば誰もが目指せるものだと思っていました。
高知の連合チームのノートについて耳にしたのが、6月ころ。いろいろと記録を調べていくと、春に高知県大会ベスト4に入り、エース投手は左腕で140キロ近い球を投げるなど、甲子園が手の届く位置にいるチームでした。部員不足ゆえの連合チーム、それをつなぐレポートとは?
甲子園への手ごたえはどんなものか。そんなことを聞こうと一路、高知県へ。
しかし、ここで話は180度変わってしまいます。レポートにも、先生の言葉からも「甲子園」の言葉は出てこない……。
その理由は、ぜひ「野球ノートに書いた甲子園2」の「野球ノートに書けなかった甲子園」でご覧下さい。部員不足の連合チームというのはデメリットが多いことは確かです。
週末しか集まれず、その移動も過酷であること。平日は各チーム2~3人しかいないため、フリーバッティングや連係プレー、実践的な走塁練習などができない。
それでも高橋監督はこう言いました。
「人数が少ないからですね、人より数こなせるんですよ」
なるほど、と思いました。高橋監督の言葉を続けて紹介します。
「他のチームならノックで待っている間、うちの子らはずっとノックが受けられる。人の何十倍も受けることができるんです。だからね、平日のあいつらの顔は真っ赤で、ヒーヒー言ってますよ」
監督の座右の銘は「ピンチはチャンス」だそうです。
合同練習からの帰り道、遠い家路までの車中でそう語られた何気ない一言が強く心に残っています。
【野球ノートに書いた甲子園2】
Note1:野球ノートに書いた甲子園
…………長野西高校
Note2:頂点へと続くノート…………履正社高校
Note3:続・日本一、心を持った日誌…………都立小山台高校
Note4:父と作るノート…………前橋育英高校
Note5:捨てるノート…………須賀川高校
コラム:「野球ノートに書けなかった甲子園」…………高岡・窪川・中村高校西土佐分校・城山連合チーム
書籍タイトル:『野球ノートに書いた甲子園2』
著者名:高校野球ドットコム編集部
定価:1,000円+税
出版社:KKベストセラーズ
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